古河電気工業 — セグメント詳細
事業セグメント別の売上高・営業利益・利益率の推移(単位:百万円)
セグメント別売上高推移
セグメント別営業利益推移
セグメント別詳細データ(単位:百万円)
セグメント 指標 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026
AutomotiveProductsAndMaterials
売上高 428,298 502,521 536,675 493,734 423,026 488,849 599,496 644,084 727,694 756,170
営業利益 12,793 18,210 19,706 14,818 5,858 123 4,694 18,702 32,295 33,887
営業利益率 3% 3.6% 3.7% 3% 1.4% 0% 0.8% 2.9% 4.4% 4.5%
Infrastructure
売上高 257,413 284,113 282,250 276,039 255,513 293,773 320,080 274,455 304,526 363,941
営業利益 14,339 12,752 7,430 1,710 -2,129 5,184 8,609 -11,252 4,528 21,439
営業利益率 5.6% 4.5% 2.6% 0.6% -0.8% 1.8% 2.7% -4.1% 1.5% 5.9%
FunctionalProducts
売上高 124,393 144,198 140,748 110,478 108,648 123,715 120,289 110,983 140,947 150,804
営業利益 11,683 13,992 13,539 7,467 6,298 7,583 4,179 5,509 13,957 15,379
営業利益率 9.4% 9.7% 9.6% 6.8% 5.8% 6.1% 3.5% 5% 9.9% 10.2%
ServiceAndDevelopmentsEtc
売上高 33,238 36,501 31,916 34,187 24,412 24,157 26,459 27,004 28,593 36,644
営業利益 -148 -209 55 -349 -1,707 -1,368 -2,109 -1,904 -3,629 -6,703
営業利益率 -0.4% -0.6% 0.2% -1% -7% -5.7% -8% -7.1% -12.7% -18.3%
合計売上高 843,342 967,333 991,589 914,438 811,599 930,494 1,066,324 1,056,526 1,201,760 1,307,559
事業の内容

3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当連結会計年度末における当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

インフラ

当社、Lightera, LLC、Lightera LatAm S.A.、ライテラジャパン㈱、古河電工メタルケーブル㈱他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司、台日古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当連結会計年度末における当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel, LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司、台日古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

(注)2025年4月1日付でOFS Fitel, LLCはLightera, LLCに、Furukawa Electric LatAm S.A.はLightera LatAm S.A.に、古河電工産業電線㈱は古河電工メタルケーブル㈱に社名変更しております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


 (注)1.2025年4月1日付でOFS Fitel, LLCはLightera, LLCに、Furukawa Electric LatAm S.A.はLightera LatAm S.A.に、古河電工産業電線㈱は古河電工メタルケーブル㈱に社名変更しております。

2.㈱KANZACCは、古河電工産業電線㈱を存続会社とする吸収合併により、2025年4月1日に消滅いたしました。

3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当連結会計年度末における当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司、台日古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当連結会計年度末における当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司、台日古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当連結会計年度末における当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、東京特殊電線㈱、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当連結会計年度末における当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、東京特殊電線㈱、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河物流㈱、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当連結会計年度末における当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、当連結会計年度より事業セグメントの区分方法を変更しております。詳細は、「第5 [経理の状況] 1 [連結財務諸表等] (1)連結財務諸表 [注記事項](セグメント情報等)」に記載のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱、奥村金属㈱※1、Furukawa Metal (Thailand) Public Co.,Ltd.※2 他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、東京特殊電線㈱、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河物流㈱、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

※1.奥村金属㈱は、2020年4月1日付で当社が保有する株式のすべてを当社が新たに設立したDaishin P&T㈱に承継させ、2020年6月1日付でDaishin P&T㈱の発行済株式のすべてを日本産業パートナーズ㈱傘下の特定目的会社へ譲渡しております。

※2.Furukawa Metal(Thailand)Public Co.,Ltd.は、2020年6月1日付で当社が直接保有する株式のすべてを日本産業パートナーズ㈱傘下の特定目的会社へ譲渡しております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、当連結会計年度より事業セグメントの区分方法及び利益又は損失の測定方法を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱、Furukawa Metal (Thailand)Public Co.,Ltd.他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、東京特殊電線㈱、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河物流㈱、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、更に各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当企業集団の事業内容、各関係会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Electric LatAm S.A.、古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱、Furukawa Metal (Thailand)Public Co.,Ltd.他が製造及び販売を行っております。

機能製品

当社、東京特殊電線㈱、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等

当社、古河物流㈱、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております

※昨年10月1日付で、当社グループ内の情報システム構築・運用保守を担う子会社である古河インフォメーション・テクノロジー㈱(現 FITEC㈱)について、持分の一部を富士通㈱へ譲渡し持分法適用の関連会社としております。

なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、更に各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当企業集団の事業内容、各関連会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」に記載のとおりであります。

  インフラ

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Industrial S.A.Produtos Eletricos※、
古河電工産業電線㈱、瀋陽古河電纜有限公司他が製造及び販売を行っております。

  電装エレクトロニクス

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱、Furukawa Metal (Thailand)Public Co.,Ltd.他が製造及び販売を行っております。

  機能製品

当社、東京特殊電線㈱、Trocellen GmbH、古河銅箔股份有限公司他が製造及び販売を行っております。

  サービス・開発等

当社、古河物流㈱、古河インフォメーション・テクノロジー㈱、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

※Furukawa Industrial S.A.Produtos Eletricosは、平成29年4月1日付でFurukawa Electric LatAm S.A.に社名を変更しております。

  なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

  以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


3 【事業の内容】

当企業集団は、情報通信、エネルギー・産業機材、電装・エレクトロニクス及び金属の各事業において培われた技術を発展、応用した製品の製造販売を主な内容とし、更に各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。

当企業集団の事業内容、各関連会社の当該事業に係わる位置づけ及び報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、次の5部門は、「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げる報告セグメント情報の区分と同一であります。

情報通信部門

当社、OFS Fitel,LLC、Furukawa Industrial S.A.Produtos Eletricos、
ミハル通信㈱、岡野電線㈱他が製造及び販売を行っております。

エネルギー・産業機材部門

当社、古河電工産業電線㈱、古河エレコム㈱、瀋陽古河電纜有限公司、
Trocellen GmbH他が製造及び販売を行っております。

電装・エレクトロニクス部門

当社、古河電池㈱、古河AS㈱、古河マグネットワイヤ㈱、東京特殊電線㈱他が製造及び販売を行っております。

金属部門

当社、Furukawa Metal (Thailand)Public Co.,Ltd.他が製造及び販売を行っております。

サービス・開発等部門

当社、古河物流㈱、古河インフォメーション・テクノロジー㈱、古河日光発電㈱他が各種サービス事業及び新製品研究開発等を行っております。

  なお、販売会社については、主に取り扱う製品の種類により、各セグメントに区分しております。

  以上の項目を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。


事業等のリスク

3 【事業等のリスク】

当社グループの業績、財務状況等は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。当社グループは、これらのリスクを認識した上で、リスクを最小化するためにリスク管理体制の整備・充実に努めており、詳細は以下「(1)リスクマネジメントの取組み」及び「(2)当社グループの重要なリスク」に記載しております。

(1)リスクマネジメントの取組み

①リスク管理の基本方針

当社グループは、パーパスのもと、ビジョン達成に向けた取組みを実行し、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指す上でのリスクに対する姿勢を「リスク管理の基本方針」として制定しています。

古河電工グループ リスク管理の基本方針(2026年4月制定)

古河電工グループは、「古河電工グループ パーパス」に基づき、

・経営上の重要課題に取組み、レジリエンスの強化を通じて企業価値の向上を目指します。

・事業活動に伴うリスクを特定・評価し、重要リスクを識別した上で適切なリスク対応を継続的に行います。そのために、経営による定期的なレビューを行うとともに、ステークホルダーとの適時・適切なコミュニケーションを図ります。

・戦略の実行に伴うリスクは適切な管理のもとに受け入れる一方、コンプライアンス違反は決して許容しません。

②リスク管理体制

当社グループは、「リスク管理・内部統制基本規程」を定め、委員長を社長、副委員長をCGO(チーフ・ガバナンス・オフィサー)、委員を経営層で構成した「リスクマネジメント委員会」を設置し、当社グループのリスク管理、内部統制、コンプライアンスについての課題を審議し、各担当部門の活動を監督・推進する体制をとっています。幹事はリスク管理部長が担当し、原則、年に2回開催しています。

リスクマネジメント委員会では、リスクアセスメント結果等を踏まえたリスク評価によりリスクを俯瞰し、経営上の重要課題と関連性の強い「事業ポートフォリオ」、「気候変動(カーボンニュートラル)」、「人材・組織」、「政治経済情勢」及び「人権・労働慣行」等のリスクを全社的に対応すべき重要リスクと定め、サステナビリティ委員会と連携して対応しています。また、企業の社会的責任を果たし、ステークホルダーとの信頼関係の強化に向けた重要課題につながりのある「災害・感染症等の影響」、「品質管理」、「従業員の安全・衛生」等のリスクについては、個別に委員会を設置して重点的に管理する体制を敷いております。

当社グループは、スリーラインモデルの考え方に基づき、リスク管理・内部統制に関する役割分担を整理しています。第1ラインである事業部門、事業所、関係会社、第2ラインである各担当部門及び第3ラインである内部監査部門が、それぞれの役割に応じて相互に連携し、リスク管理及び内部統制の実効性向上に取り組んでいます。

③リスク管理活動とモニタリング

当社グループは、グループ全体の事業リスクの評価を通じて優先対応すべきリスクを見極めるために、年に1回、事業部門・事業所・関係会社といった組織単位で網羅的なリスクの洗い出し及び発生可能性と影響度の評価(リスクアセスメント)を実施し、その結果をリスクマネジメント委員会へ報告しています。

当社グループは、第1ラインとしてリスク対応を行う事業部門、事業所、関係会社に対して、第2ラインである各担当部門が「事業等のリスク」を含む各リスクへの対応の支援及び実施状況の確認を行うことでリスク管理の継続的な拡大と深化を図っています。リスクマネジメント委員会は、それらの取組状況を評価し、その結果を総合したリスク管理活動全体の評価を取締役会に毎年定期的に報告しています。さらに、第3ラインである内部監査部門による定期的な監査の実施により、第1ライン及び第2ラインの活動の有効性を検証し、監査結果を取締役会に報告しています。

これらの体制に加え、取締役会、経営会議、稟議等により重要な意思決定を行う際には、当該事案から予測されるリスク等を資料等に明示し、これらを認識した上で判断することとしています。


(2)当社グループの重要なリスク

当社グループの業績、財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクのうち、発生可能性と影響度の双方が中以上の重要なリスクをリスク項目として以下に示します。さらに、経営上の重要課題との関連性により、リスク項目を「経営視点のリスク」と「オペレーショナル視点のリスク」に分類しています。特に経営視点のリスクは、それぞれ単独のリスクではなく、相互に連関したリスクであるとの認識のもと、各リスクに対する取組みを進めています。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

掲載

順序

リスク分類

リスク項目

影響度

発生

可能性

関連する経営上の

重要課題

1

経営視点のリスク

事業ポートフォリオ

大

大

②,③,⑥

2

新事業の創出

大

大

①,②,⑥

3

気候変動(カーボンニュートラル)

大

大

①,②,⑥

4

人材・組織

大

大

④,⑤,⑥

5

政治経済情勢

大

大

③,⑥

6

人権・労働慣行

大

中

⑤,⑥

7

オペレーショナル

視点のリスク

災害・感染症等の影響

大

中

⑥

8

品質管理

大

中

⑥

9

法令違反等

大

中

⑥

10

原料及び燃料価格の変動

中

大

⑥

11

情報システム・情報セキュリティ

中

大

⑥

12

為替・金利・株価変動

中

大

⑥

13

研究開発・知的財産

中

大

⑥

14

従業員の安全・衛生

中

中

⑥

15

工事プロジェクトの採算悪化

中

中

⑥

16

環境汚染・環境規制

中

中

⑥

17

固定資産の減損

中

中

⑥

18

資金管理

中

中

⑥

19

開示・ブランド

中

中

⑥

関連する経営上の重要課題

項目

番号

情報をベースとした社会の創出

①

社会課題解決に資する新しい事業への挑戦

②

事業・製品ポートフォリオの最適化

③

労働生産性の向上

④

人的資本の最大化

⑤

ガバナンスの強化・リスク耐性の向上

⑥

経営視点のリスク

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

事業ポート

フォリオ

・事業構成が経済動向や市場環境の変化に対応できないことによる、収益性・成長性の停滞・悪化

・M&Aや外部との提携後に発生した市場環境の悪化等による、当初の期待水準に満たない収益又は効果

・経営会議・取締役会等での定期的な事業ポートフォリオの構成の確認・検証、必要に応じた見直しの討議・実施

・買収・提携の目的明確化と資産内容・リスクの事前把握

・リスクと収益性を踏まえた適切な投下資本額での買収・提携

・買収・提携後の投下資本の早期回収

新事業の創出

・新事業のテーマ探索及び技術開発と営業機能との連携不足から市場ニーズとの乖離が生じることによる新事業創出の遅延

・新事業創出チームに営業機能を組み込み、テーマ探索及び技術開発と市場検証を一体で推進する体制の構築

気候変動(カーボンニュートラル)

・移行リスクとして、各国の温室効果ガス排出削減目標の引き上げ、政策による炭素税の負担増等による製造コストや材料調達コストの上昇

・気候変動対策が不十分であることによるサプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・気候変動による洪水・渇水リスクの未認識による工場操業の停止

・温室効果ガス排出削減についてバリューチェーン全体でネットゼロを目指すことを反映した環境ビジョン2050の改定、環境目標2030に則った削減の実行

・気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に沿った気候移行計画の策定と情報開示の実施

・日光地区の水力発電利用に加え、国内外での太陽光発電の設置と購入電力の再生可能エネルギーへの転換

・気候変動による洪水・渇水リスクの把握と対応策の策定

人材・組織

・新規事業創出に向けた専門性を持つ人材や事業ポートフォリオマネジメントができる人材の不足

・人材獲得や定着、育成、多様性が不十分なことによる人材の質的量的な不足

・企業の持続的な成長の原動力である従業員エンゲージメントの低下

・経営戦略と組織の不整合による人的資本の毀損

・「古河電工グループPeople Vision」に基づく、個人と組織が成長ベクトルを合わせてともに成長し人材・組織の魅力を高める「人材・組織実行力」強化施策の実施

・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン活動及び働き方改革の推進

・従業員エンゲージメントの要素を含む人材・組織実行力調査によるモニタリングとHRBPによる現場主導の向上施策実行

・経営戦略と連動したジョブ型人材マネジメント基盤(採用・配置・育成)の整備と適正な運用

政治経済情勢

・国際紛争の影響拡大に伴う、国家群間での経済制裁の影響等によるサプライチェーンの寸断。特定の購入先への供給依存による供給不足、供給停止

・各地域における政権交代や政策転換に伴う、関税政策や経済安全保障政策等の法規制の変更・強化の影響によるグローバル分業体制の見直し

・景気悪化や顧客の設備投資、購買施策の変化による需要減退の影響が事業全体に及ぶことによる収益の低下

・競争激化による製品及びサービスの優位性の低下

・サプライチェーンの多重化(購入先の複数化、製造拠点の分散)、在庫数量の適正化、長期契約による安定調達

・国際物流の主要ルートにおける潜在リスクの把握

・政情変化や有事を想定したリスク分析と対応方針の策定

・主要ビジネスの基盤強化による景気悪化に対する耐性強化、顧客動向や受注状況の定期的な把握・検証による急激な需要変動に対応できる体制の確立

・価格競争力の維持強化に向けた効率的かつ合理的なものづくり体制の推進、高付加価値品の生産、製品ポートフォリオの最適化への積極的な取組み

経営視点のリスク

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

人権・労働

慣行

・企業としての人権尊重に対する責任を果たせず、潜在的又は実際に人権への負の影響が生じることに伴う、サプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・国連のビジネスと人権に関する指導原則が企業に求める3つの要件である「人権方針の策定」、「人権デューディリジェンスの実施」、「救済メカニズムの構築」に沿った取組みの推進

・当社グループ人権方針に基づく、人権を尊重した事業活動の推進

・当社グループの従業員を対象としたコンプライアンス意識調査結果等をふまえた改善策や人権リスクに対する教育の実施

・主要取引先を対象とした、「古河電工グループCSR調達ガイドライン」に基づく自己評価調査(SAQ)の実施

・責任ある鉱物調達の推進

・救済メカニズムとしての内部通報制度及び一般社団法人ビジネスと人権対話救済機構(JaCER)の活用

オペレーショナル視点のリスク

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

災害・感染症等の影響

・異常気象によって起きる大型台風等による建物被害や洪水による工場操業の停止

・大規模な地震や津波、火災、感染症大流行等による納入先、調達先のサプライチェーンの寸断

・従業員等の大規模クラスター発生による事業継続不能

・ISO22301による事業継続マネジメント(BCM)の促進

・事業継続計画の策定・ブラッシュアップ、安否確認システムの有効活用

・耐震性と安定した通信環境が確保された施設におけるデータセンタの設置

・サプライチェーンの多重化

・納入先、調達先の製造拠点調査

・従業員等の在宅勤務、会議等でのリモート活用

品質管理

・製品及びサービスでの不具合の発生等による将来に予期せぬ損失補償の発生(特に、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等の関連製品で、不具合等の内容により多額な追加コストの発生)

・お客様の期待する品質の実現を目指し、不具合の未然防止を図る取組み、並びに問題解決力を向上する活動の継続

・品質管理に関するガイドラインをベースとした品質マネジメントシステムの継続的な強化

・損害賠償請求に備えるための生産物賠償責任保険や生産物回収費用保険等への加入

・当社グループの損失補償責任を限定する契約条項の検討

オペレーショナル視点のリスク

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

法令違反等(注)

・事業展開する国内外の法令や規則に関するコンプライアンス違反

・事業展開する上で適用される国内外の法令改正、規制当局から受ける規制強化(恣意的執行を含む)や法令解釈の厳格化による、事業制限や費用の増加等

・法令違反等の事象が生じた場合の、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等

・禁輸国への輸出による行政処分、外国為替法違反、米中関係悪化による米国及び中国における輸出管理規則・法令の域外適用リスク

・海外拠点での不適切会計や粉飾決算

・各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制等による税金コストの発生

・各国の税務当局との見解の相違等による追加の税金コストの発生

・「古河電工グループ パーパス」、「Core Values」、「古河電工グループCSR行動規範」を倫理法令遵守の基本とするコンプライアンス体制の構築

・毎年の定期的なコンプライアンス自主点検とコンプライアンスセミナーやEラーニングを通じた、競争法上の規制や贈収賄防止等のテーマについての当社グループ内への教育、各所管部門による法改正情報の発信等

・内部通報制度の運用によるコンプライアンス違反の防止、早期の発見及び是正

・安全保障貿易管理や関税等に関して、関連する部署への教育及び内部監査の実施、海外輸出管理法令の専門弁護士との提携

・国内領域の物流コンプライアンス違反の防止、物流効率化を目的とした特定荷主義務の履行

・東南アジアや中国における地域統括会社による当該地域内の拠点における調達、経理、人事、法務等の業務統括の実施

・データアナリティクスを活用した財務分析による統制の実施

・税務に関する基本方針を定めることによる税務コンプライアンスに対する意識向上

・各国における税法の遵守や税制や税務行政の変更への対応策の実行

原料及び燃料価格の変動

・需給関係や投機的取引、世界情勢等の変動による、銅・アルミ等の非鉄金属やポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNG価格の急激な変動

・市況を反映した非鉄金属、合成樹脂、燃料価格等の製品販売価格への転嫁

・先物取引を利用したヘッジ

・生産活動におけるコスト低減や省エネ化

・複数購買化による価格変動リスクの分散

情報システム・情報セキュリティ

・サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等に起因する情報流出による不正使用、システム障害

・レガシーシステム利用によるセキュリティリスクの増加

・情報セキュリティ基本方針のもと、グループ全体へのセキュリティガバナンス強化、教育・支援活動

・ゼロトラスト視点でのネットワークセキュリティ強化等の対策による情報資産の保護

・レガシーシステム更新の中期的な取組みの実施

為替・金利・株価変動

・輸出入等の国外取引、外貨建債権・債務の円換算金額の変動

・在外連結子会社等の現地通貨建の個別財務諸表の円換算金額の変動(米ドルに対し1円円高につき年間で約5億円の減益を予想)

・金利上昇による資金調達コストの増加(当連結会計年度末の有利子負債残高は3,167億円)

・先物為替予約等の活用

・外貨建取引額のバランス化

・長期固定金利調達の活用による金利上昇時の資金調達コスト増加抑制

・キャッシュマネジメントシステム(CMS)を通じた資金効率改善や、財務体質の改善方針に基づく有利子負債の削減

研究開発・

知的財産

(研究開発)

・技術開発の遅れ、他社新技術による代替製品の台頭

・研究開発データの改ざんによる訴訟、認証のはく奪、会社、製品の評判低下

(知的財産)

・知的財産における第三者の権利侵害に関する交渉や係争、第三者との不十分な技術契約に伴う紛争により、事業における直接的な損害や機会損失が発生

・技術の流出や第三者からの模倣による企業競争力の低下

・高い専門性を持つ人材の確保、育成

・社外との共創による、技術開発の優位性の確保

・設計開発段階からの知的財産権取得、他社特許調査や他社による権利行使抑制のカウンター特許出願

・技術資産の創出と保全(機密、社外秘、部外秘の区分、電子データ含む情報管理の徹底)、知的財産関係の法令遵守のための教育、秘密保持等の契約書締結

オペレーショナル視点のリスク

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

従業員の安全・衛生

・労働災害、交通事故、疾病等による、従業員の死亡、就業不可、障害の残存、長期休業、体調不良

・製造設備の維持更新投資計画の実行遅れを背景とした、老朽設備の故障に起因する災害

・安全推進活動の3本柱(安全人間化教育による安全知識の付与と実践、本質安全化活動による設備の安全化推進、安全管理レベルの向上による安全組織の構築)の確実な実践

・産業保健中期計画に基づく年度ごとの衛生管理指針による、ヘルスリテラシー向上・メンタルヘルス対策・身体機能向上施策・睡眠対策・生活習慣改善・熱中症対策及び化学物質管理体制構築施策の各拠点での展開

・リスクの高い老朽化設備に対する維持更新投資計画の適正な実行

工事プロジェクトの採算悪化

(国内外共通)

・工事途中での設計変更、建設資材及び労務費の高騰

・ケーブル敷設工事における災害、疫病の発生、海洋条件や台風等天候の影響による追加費用の発生

・重大な瑕疵や事故の発生、それに伴う工期遅れが生じた場合の、修復費用や損害賠償金の支払、長期間に渡る瑕疵補修保証の延長

・コンソーシアムを組成した場合におけるパートナー企業のプロジェクト遂行能力の不足、分担業務の不履行等が生じた場合、予想外の大幅な費用負担の増大、追加費用の発生

(海外)

・海外工事案件における当該国での法規制の変更や政情不安、為替レートの変動

・物品・工事それぞれの責任分解点・仕様と保証範囲の厳格な見極め、プロジェクト固有のリスク分析、合理的な条件での契約を締結する活動の強化

・遂行段階におけるプロジェクトの進捗、採算状況等を適切にモニタリングすることによるリスクの低減

・建設工事保険等の付保によるリスクヘッジ

・コンソーシアム組成時の契約における責任関係の明確化、パートナー所管を含む工事プロジェクト全体の工事進捗管理の徹底

環境汚染・

環境規制

・製造工程における有害物質の漏洩による環境保全上の問題の発生や、環境関連法令の改正等による新たな設備投資や対策費用の発生

・土地の使用・処分等に対する制限

・過去の製造状況等に伴う土壌汚染やアスベスト・PCB等の有害物質の処理について、関連法規制の強化等による追加の対策費用の発生

・世界各国におけるRoHS指令やREACH規制等の製品含有化学物質に関わる規制に違反した場合の製品リコール、生産・販売中止等の損失・費用の発生

・当社グループの生産拠点における、環境マネジメントシステム(ISO14001)に基づく、事業活動に関連する各種環境関連法規制の遵守と保全対策等の徹底

・製品含有化学物質に関わる規制への対応としての、CSR調達ガイドライン及びグリーン調達ガイドラインの発行とパートナーの遵守状況の把握、並びに規制強化に対応した定期的な当社グループ内調査の実施

固定資産の減損

・市況や事業環境の悪化による収益性低下による固定資産の減損

・投資委員会や経営会議等における投資計画の適切性に関する審議

・投資後の定期的なモニタリング及びフォローアップ

オペレーショナル視点のリスク

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

資金管理

(資金調達)

・金融環境悪化により、資金調達困難に陥る可能性と資金調達条件の悪化

・成長投資の拡大に伴い資金調達額が増大し、資金調達に制約が発生する可能性や資金調達条件が悪化する可能性

(与信管理)

・取引先の財政状態や資金繰りの悪化に伴い、売掛債権が回収困難となることによる貸倒損失の発生

・多様な資金調達手段の確保と、返済時期の分散化

・コミットメントラインの設定と一定水準の手元資金の確保

・資金調達コスト低減と資金調達の安定性を踏まえた適切な長期借入割合の確保

・財務体質の改善

・与信管理規程に基づく、取引先各社の与信状況の定期的モニタリングと、グループ関係会社内での与信情報共有等による売掛金回収事故と回収遅延リスクの最小化

開示・ブランド

・適切な情報開示がなされないことによる、信頼の低下

・一貫性あるコミュニケーションの不足による認知機会や、イメージ向上機会の損失

・重要事象の一元的な集約・管理及び重層的な内部チェックを通じた適時適切な情報開示

・統一的なメッセージの複数メディア活用による発信強化

・グループ統一ブランド運用による認知・イメージ向上

(注)当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の審査を受けております。また、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟等において、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車メーカー等の顧客に対して、当社又は当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。なお、これまで複数の原告・顧客等との間で和解が成立し、上記継続案件の当社決算への潜在的な金額的インパクトは大きくないものと認識しております。今後も、これまでと同様、顧問弁護士とも連携しながら、早期解決、損失の最小化に向けて対応してまいります。また、上記継続案件はいずれも自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関するものであり、現時点においてはこれらの行為は行われておりません。

3 【事業等のリスク】

当社グループの業績、財務状況等は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。当社グループは、これらのリスクを認識した上で、リスクを最小化するためにリスク管理体制の整備・充実に努めており、詳細は以下「(1)リスクマネジメントの取組み」及び「(2)当社グループの重要なリスク」に記載しております。

(1)リスクマネジメントの取組み

①リスク管理の体制と概要

当社グループは、「リスク管理・内部統制基本規程」を定め、委員長を社長、副委員長をリスクマネジメント本部長、委員を経営層で構成した「リスクマネジメント委員会」を設置し、当社グループのリスク管理、内部統制、コンプライアンスについての課題を審議し、各担当部門の活動を監督・推進する体制をとっています。幹事はリスク管理部長が担当し、原則、年に2回開催しています。

当社グループのリスクマネジメント委員会では、経営視点及びオペレーショナル視点のリスク評価等によりリスクを俯瞰し、全社的に対応すべき重要リスクを定めています。リスクのマテリアリティに関連する「気候変動」、「人材・組織」及び「人権・労働慣行」は、経営視点の重要リスクとして認識し、対応しています。また品質管理、安全衛生(健康を含む)、環境、防災・事業継続マネジメント(BCM)等の重要度が高いと認識されるリスクについては、リスクマネジメント委員会のもとに特別委員会を設置して重点的に管理する体制を敷いて、事業活動に関するリスク管理体制の強化を図っています。これらの体制に加え、取締役会、経営会議、稟議等により重要な意思決定を行う際には、当該事案から予測されるリスク等を資料等に明示し、これらを認識した上で判断することとしています。

②リスク管理活動の仕組み

当社グループはグループ全体の事業リスクの評価を通じて優先対応すべきリスクを見極めるために、年に1回、事業部門・事業所・関係会社といった組織単位で網羅的なリスクの洗い出し及び発生可能性と影響度の評価(リスクアセスメント)を実施し、その結果をリスクマネジメント委員会へ報告しています。また、リスク統制の継続的な拡大と深化を目的に、各担当部門による「事業等のリスク」を含む各リスク項目の統制活動を実施し、活動内容を評価します。それらの評価結果を総合したリスク統制活動全体の評価をリスクマネジメント委員会に毎年定期的に報告しています。


(2)当社グループの重要なリスク

当社グループの業績、財務状況等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクには以下のようなものがあります。発生可能性と影響度の双方が中以上のものをリスク項目とし、主にどの視点でリスク認識したかにより、リスク項目は大きく「経営視点のリスク」と「オペレーショナル視点のリスク」に分類しております。各リスクに対する取組みを進めるにあたり、特に経営視点のリスクについてはそれぞれ単独のリスクではなく、相互に連関したリスクであると認識しております。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。


分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

影響度

発生可能性

経

営

視

点

の

リ

ス

ク

事業ポートフォリオ

・事業構成が経済動向や市場環境の変化に対応できないことによる、収益性・成長性の停滞・悪化

・M&Aや外部との提携後に発生した市場環境の悪化等による、当初の期待水準に満たない収益又は効果

・経営会議・取締役会等での定期的な事業ポートフォリオの構成の確認・検証、必要に応じた見直しの討議・実施

・事業ポートフォリオの変革を推進する機関である事業ポートフォリオ検討委員会の設置

・事業ポートフォリオ検討委員会の判断に基づく収益改善に向けた当該事業の再編等

・買収・提携の目的明確化と資産内容・リスクの事前把握

・リスクと収益性を踏まえた適切な投下資本額での買収・提携

・買収・提携後の投下資本の早期回収

大

大

新事業の創出

・新事業の企画・開発と営業との連携不足による、新事業創出の遅延・中止

・新事業創出に関する専門組織の営業組織への統合、テーマ分野における顧客との共創の加速

大

大

気候変動(カーボンニュートラル)

・移行リスクとして、各国の温室効果ガス排出削減目標の引き上げ、政策による炭素税の負担増等による製造コストや材料調達コストの上昇

・気候変動対策が不十分であることによるサプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・気候変動による洪水・渇水リスクの未認識による工場操業の停止

・温室効果ガス排出削減についてバリューチェーン全体でネットゼロを目指すことを反映した環境ビジョン2050の改定、環境目標2030に則った削減の実行

・気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同とシナリオ分析の実施

・日光地区の水力発電利用に加え、国内外での太陽光発電の設置と購入電力の再生可能エネルギーへの転換

・気候変動による洪水・渇水リスクの把握と対応策の策定

大

大

人材・組織

・新規事業創出に向けた専門性を持つ人材や事業ポートフォリオマネジメントができる人材の不足

・人材獲得や定着、育成が不十分なことによる人材の質的量的な不足

・企業の持続的な成長の原動力である従業員エンゲージメントの低下

・「古河電工グループPeople Vision」に基づく、個人と組織が成長ベクトルを合わせてともに成長し人材・組織の魅力を高める「人材・組織実行力」強化施策の実施

・経営・事業戦略の実現と個々人の成長の両立を企図した各種人材マネジメント(採用・配置・育成)の取組み強化

・従業員エンゲージメントの要素を含む人材・組織実行力調査によるモニタリング

・リーダーシップ変革活動の継続と進化

・働き方改革を含むダイバーシティ&インクルージョン活動の推進

大

大

政治経済情勢

・国際紛争の影響拡大に伴う、国家群間での経済制裁の影響等によるサプライチェーンの寸断。特定の購入先への供給依存による供給不足、供給停止

・各地域における政権交代や政策転換に伴う、関税政策や経済安全保障政策等の法規制の変更・強化の影響によるグローバル分業体制の見直し

・景気悪化や顧客の設備投資、購買施策の変化による需要減退の影響が事業全体に及ぶことによる収益の低下

・競争激化による製品及びサービスの優位性の低下

・サプライチェーンの多重化(購入先の複数化、製造拠点の分散)、在庫数量の適正化、長期契約による安定調達

・国際物流の主要ルートにおける潜在リスクの把握

・政情変化や有事を想定したリスク分析と対応方針の策定

・主要ビジネスの基盤強化による景気悪化に対する耐性強化、顧客動向や受注状況の定期的な把握・検証による急激な需要変動に対応できる体制の確立

・価格競争力の維持強化に向けた効率的かつ合理的なものづくり体制の推進、高付加価値品の生産、製品ポートフォリオの最適化への積極的な取組み

大

大

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

影響度

発生可能性

経

営

視

点

の

リ

ス

ク

人権・労働慣行

・企業としての人権尊重に対する責任を果たせず、潜在的又は実際に人権への負の影響が生じることに伴う、サプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・国連のビジネスと人権に関する指導原則が企業に求める3つの要件である「人権方針の策定」、「人権デューディリジェンスの実施」、「救済メカニズムの構築」に沿った取組みの推進

・当社グループ人権方針に基づく、人権を尊重した事業活動の推進

・当社グループの従業員を対象としたコンプライアンス意識調査結果等をふまえた改善策や人権リスクに対する教育の実施

・主要取引先を対象とした、「古河電工グループCSR調達ガイドライン」に基づく自己評価調査(SAQ)の実施

・責任ある鉱物調達の推進

・救済メカニズムとしての内部通報制度及び一般社団法人ビジネスと人権対話救済機構(JaCER)の活用

大

中

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

視

点

の

リ

ス

ク

災害・感染症等の影響

・異常気象によって起きる大型台風等による建物被害や洪水による工場操業の停止

・大規模な地震や津波、火災、感染症大流行等による納入先、調達先のサプライチェーンの寸断

・従業員等の大規模クラスター発生による事業継続不能

・ISO22301による事業継続マネジメント(BCM)の促進

・事業継続計画の策定・ブラッシュアップ、安否確認システムの有効活用

・耐震性と安定した通信環境が確保された施設におけるデータセンタの設置

・サプライチェーンの多重化

・納入先、調達先の製造拠点調査

・従業員等の在宅勤務、会議等でのリモート活用

大

中

品質管理

・製品及びサービスでの不具合の発生等により、将来に予期せぬ損失補償の発生(特に、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等の関連製品で、不具合等の内容により多額な追加コストの発生)

・お客様の期待する品質の実現を目指し、不具合の未然防止を図る取組み、並びに問題解決力を向上する活動の継続

・品質管理に関するガイドラインをベースとした品質マネジメントシステムの継続的な強化

・損害賠償請求に備えるための生産物賠償責任保険や生産物回収費用保険等への加入

・当社グループの損失補償責任を限定する契約条項の検討

大

中

法令違反等(注)

・事業展開する国内外の法令や規則に関するコンプライアンス違反

・事業展開する上で適用される国内外の法令改正、規制当局から受ける規制強化や法令解釈の厳格化による、事業制限や費用の増加等

・法令違反等の事象が生じた場合の、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等

・禁輸国への輸出による行政処分、外国為替法違反、米中関係悪化による米国及び中国における輸出管理規則・法令の域外適用リスク

・海外拠点での不適切会計や粉飾決算

・各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制等による税金コストの発生

・各国の税務当局との見解の相違等による追加の税金コストの発生

・「古河電工グループ パーパス」、「Core Values」、「古河電工グループCSR行動規範」を倫理法令遵守の基本とするコンプライアンス体制の構築

・毎年の定期的なコンプライアンス自主点検とコンプライアンスセミナーやEラーニングを通じた、競争法上の規制や贈収賄防止等のテーマについての当社グループ内への教育

・内部通報制度の運用によるコンプライアンス違反の防止、早期の発見及び是正

・安全保障貿易管理や関税等に関して、関連する部署への教育及び内部監査の実施、海外輸出管理法令の専門弁護士との提携

・東南アジアや中国における地域統括会社による当該地域内の拠点における調達、経理、人事等の業務統括の実施

・データアナリティクスを活用した財務分析による統制の実施

・税務に関する基本方針を定めることによる税務コンプライアンスに対する意識向上

・各国における税法の遵守や税制や税務行政の変更への対応策の実行

大

中

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

影響度

発生可能性

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

視

点

の

リ

ス

ク

原料及び燃料価格の変動

・需給関係や投機的取引、世界情勢等の変動による、銅・アルミ等の非鉄金属やポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNG価格の急激な変動

・市況を反映した非鉄金属、合成樹脂、燃料価格等の製品販売価格への転嫁

・先物取引を利用したヘッジ

・生産活動におけるコスト低減や省エネ化

・複数購買化による価格変動リスクの分散

中

大

情報システム、情報セキュリティ

・サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等に起因する情報流出による不正使用、システム障害

・レガシーシステム利用によるセキュリティリスクの増加

・情報セキュリティ基本方針のもと、グループ全体へのセキュリティガバナンス強化、教育・支援活動

・ゼロトラスト視点でのネットワークセキュリティ強化等の対策による情報資産の保護

・レガシーシステム更新の中期的な取組みの実施

中

大

為替・金利・株価変動

・輸出入等の国外取引、外貨建債権・債務の円換算金額の変動

・在外連結子会社等の現地通貨建の個別財務諸表の円換算金額の変動

(米ドルに対し1円円高につき年間で約4億円の減益を予想)

・金利上昇による資金調達コストの増加

(当連結会計年度末の有利子負債残高は3,062億円)

・年金資産の時価減少による、会社からの追加的な資金拠出の発生と退職給付費用の増加

・先物為替予約等の活用

・外貨建取引額のバランス化

・長期固定金利を中心とした資金調達による、金利上昇に起因する資金調達コストの増加抑制

・キャッシュマネジメントシステム(CMS)を通じた資金効率改善や、財務体質の改善方針に基づく有利子負債の削減

・運用リスク低減を考慮した運用資産のポートフォリオの構築

中

大

研究開発・

知的財産

・技術開発の遅れ、他社新技術による代替製品の台頭

・研究開発データの改ざんによる訴訟、認証のはく奪、会社、製品の評判低下

・知的財産における第三者の権利侵害に関する交渉や係争、第三者との不十分な技術契約に伴う紛争により、事業における直接的な損害や機会損失が発生

・技術の流出により、企業競争力が低下

・高い専門性を持つ人材の確保、育成

・社外との共創による、技術開発の優位性の確保

・設計開発段階からの知的財産権取得、他社特許調査や他社による権利行使抑制のカウンター特許出願

・技術資産の創出と保全(機密、社外秘、部外秘の区分、電子データ含む情報管理の徹底)、知的財産関係の法令遵守のための教育、秘密保持等の契約書締結

中

大

従業員の安全・衛生

・労働災害、交通事故、疾病等による、従業員の死亡、就業不可、障害の残存、長期休業、体調不良

・製造設備への投資の意思決定の遅れによる、設備の老朽化に起因する故障に伴う災害

・安全推進活動の3本柱(安全人間化教育による安全知識の付与と実践、本質安全化活動による設備の安全化推進、安全管理レベルの向上による安全組織の構築)の確実な実践

・産業保健中期計画に基づく年度ごとの衛生管理指針による、ヘルスリテラシー向上・喫煙対策・メタボリック対策・メンタルヘルス対策・身体機能向上施策、熱中症対策、化学物質管理体制構築施策の各拠点での展開

・設備保全レベルの向上と維持更新計画の適正化

中

中

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取組み

影響度

発生可能性

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

視

点

の

リ

ス

ク

工事プロジェクトの採算悪化

(国内外共通)

・工事途中での設計変更、建設資材及び労務費の高騰

・ケーブル敷設工事における災害、疫病の発生、海洋条件や台風等天候の影響による追加費用の発生

・重大な瑕疵や事故の発生、それに伴う工期遅れが生じた場合の、修復費用や損害賠償金の支払、長期間に渡る瑕疵補修保証の延長

・コンソーシアムを組成した場合におけるパートナー企業のプロジェクト遂行能力の不足、分担業務の不履行等が生じた場合、予想外の大幅な費用負担の増大、追加費用の発生

(海外)

・海外工事案件における当該国での法規制の変更や政情不安、為替レートの変動

・物品・工事それぞれの責任分解点・仕様と保証範囲の厳格な見極め、プロジェクト固有のリスク分析、合理的な条件での契約を締結する活動の強化

・遂行段階におけるプロジェクトの進捗、採算状況等を適切にモニタリングすることによるリスクの低減

・建設工事保険等の付保によるリスクヘッジ

・コンソーシアム組成時の契約における責任関係の明確化、パートナー所管を含む工事プロジェクト全体の工事進捗管理の徹底

中

中

環境汚染・

環境規制

・製造工程における有害物質の漏洩による環境保全上の問題の発生や、環境関連法令の改正等による新たな設備投資や対策費用の発生

・土地の使用・処分等に対する制限

・過去の製造状況等に伴う土壌汚染やアスベスト・PCB等の有害物質の処理について、関連法規制の強化等による追加の対策費用の発生

・世界各国におけるRoHS指令やREACH規制等の製品含有化学物質に関わる規制に違反した場合の製品リコール、生産・販売中止等の損失・費用の発生

・当社グループの生産拠点における、環境マネジメントシステム(ISO14001)に基づく、事業活動に関連する各種環境関連法規制の遵守と保全対策等の徹底

・製品含有化学物質に関わる規制への対応としての、CSR調達ガイドライン及びグリーン調達ガイドラインの発行とパートナーの遵守状況の把握、並びに規制強化に対応した定期的な当社グループ内調査の実施

中

中

固定資産の減損

・市況や事業環境の悪化による収益性低下による固定資産の減損

・投資委員会や経営会議等における投資計画の適切性に関する審議

・投資後の定期的なモニタリング及びフォローアップ

中

中

資金管理

(資金調達)

・金融環境悪化により、資金調達困難に陥る可能性と資金調達条件の悪化

・当社の財務状況悪化に伴う与信力低下により、資金調達に制約が発生する可能性と資金調達条件の悪化

(与信管理)

・取引先の財政状態や資金繰りの悪化に伴い、売掛債権が回収困難となることによる貸倒損失の発生

・多様な資金調達手段の確保と、返済時期の分散化

・コミットメントラインの設定と一定水準の手元資金の確保

・資金調達コスト低減とのバランスを考慮した長期借入割合の増加

・財務体質の改善

・与信管理規程に基づく、取引先各社の与信状況の定期的モニタリングと、グループ関係会社内での与信情報共有等による売掛金回収事故と回収遅延リスクの最小化

中

中

開示・ブランド

・適切な情報開示がなされないことによる、信頼の低下

・一貫性あるコミュニケーションの不足による認知機会や、イメージ向上機会の損失

・経営に大きな影響を及ぼすと判断される情報の一元的な把握・管理や、規模・性質に応じた開示手段の選択等、適切な管理体制の構築と適時適切な情報の開示

・統一的なメッセージの複数メディア活用による発信強化

・ブランド統一のためのコンセプト、スローガン、ロゴの策定

中

中

(注)当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟等において、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車メーカー等の顧客に対して、当社又は当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。なお、これまで複数の原告・顧客等との間で和解が成立し、上記継続案件の当社決算への潜在的な金額的インパクトは大きくないものと認識しております。今後も、これまでと同様、顧問弁護士とも連携しながら、早期解決、損失の最小化に向けて対応してまいります。また、上記継続案件はいずれも自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関するものであり、現時点においてはこれらの行為は行われておりません。

3 【事業等のリスク】

当社グループの業績、財務状況等は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

当社グループの業績、財務状況等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクには以下のようなものがあります。発生可能性と影響度の双方が中以上のものをリスク項目とし、主にどの視点でリスク認識したかにより、リスク項目は大きく「経営視点のリスク」と「オペレーショナル視点のリスク」に分類しております。各リスクに対する取り組みを進めるにあたり、特に経営視点のリスクについてはそれぞれ単独のリスクではなく、相互に連関したリスクであると認識しております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。


分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

経

営

視

点

の

リ

ス

ク

事業ポートフォリオ

・事業構成が経済動向や市場環境の変化に対応できないことによる、収益性・成長性の停滞・悪化

・M&Aや外部との提携後に発生した市場環境の悪化等による、当初の期待水準に満たない収益又は効果

・経営会議・取締役会等で定期的に事業ポートフォリオの構成を確認・検証し、必要に応じて見直しを討議・実施

・事業ポートフォリオの変革を推進する機関として、事業ポートフォリオ検討委員会を設置

・投下資本利益率(ROIC)と投下資本付加価値額(FVA)、売上高年平均成長率等の社内基準に基づいて、事業の継続・縮小・撤退を判断

・買収・提携の目的明確化と資産内容・リスクの事前把握

・リスクと収益性を踏まえた適切な投下資本額での買収・提携

・買収・提携後、早期に投下資本を回収

大

大

新事業の創出

・新事業の企画・開発と営業との連携不足による、新事業創出の遅延・中止

・新事業創出の専門組織を営業組織に統合し、テーマ分野における顧客との共創を加速

大

大

気候変動(カーボンニュートラル)

・移行リスクとして、各国の温室効果ガス排出目標・政策による炭素税による製造コストや材料調達コストの上昇

・気候変動対策が不十分であることによるサプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・気候変動による洪水・渇水リスクの未認識による工場操業の停止

・環境ビジョン2050を策定、温室効果ガス削減についてチャレンジ目標ゼロを設定、また、環境目標2030を引き上げ、再設定

・気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同し、シナリオ分析を実施

・日光地区の水力発電利用に加え、国内外での太陽光発電の設置と購入電力の再生可能エネルギーへの転換

・気候変動による洪水・渇水リスクの把握と対応策の策定

大

大

人材・組織

・新規事業創出に向けた専門性を持つ人材や事業ポートフォリオマネジメントができる人材の不足

・人材獲得や定着、育成が不十分なことによる人材の質的量的な不足

・企業の持続的な成長の原動力である従業員エンゲージメントの低下

・「古河電工グループPeople Vision」に基づき、個人と組織が成長ベクトルを合わせてともに成長し人材・組織の魅力を高める「人材・組織実行力」強化施策を実施

・経営・事業戦略の実現と個々人の成長の両立を企図した各種人材マネジメント(採用・配置・育成)の取組み強化

・従業員エンゲージメントの要素を含む人材・組織実行力調査によるモニタリング

・リーダーシップ変革活動の継続と進化

・働き方改革を含むダイバーシティ&インクルージョン活動の推進

大

大

政治経済情勢

・国際紛争の影響拡大に伴う、国家群間での経済制裁の影響等によるサプライチェーンの寸断。特定の購入先への供給依存による供給不足、供給停止

・経済安全保障政策の影響によるグローバル分業体制の見直し

・景気悪化や顧客の設備投資、購買施策の変化による需要減退の影響が事業全体に及ぶことによる収益の低下

・競争激化による製品及びサービスの優位性の低下

・サプライチェーンの多重化(購入先の複数化、製造拠点の分散)、在庫数量の適正化、長期契約による安定調達

・国際物流の主要ルートにおける潜在リスクの把握

・有事を想定した対応方針の策定

・主要ビジネスの基盤強化による景気悪化に対する耐性強化、顧客動向や受注状況の定期的な把握・検証による急激な需要変動に対応できる体制の確立

・価格競争力の維持強化に向けた効率的かつ合理的なものづくり体制の推進、高付加価値品の生産、製品ポートフォリオの最適化への積極的な取り組み

大

大

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

経

営

視

点

の

リ

ス

ク

人権・労働慣行

・企業としての人権尊重に対する責任を果たせず、潜在的又は実際に人権への負の影響が生じることに伴う、サプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・国連のビジネスと人権に関する指導原則が企業に求める3つの要件である「人権方針の策定」、「人権デューディリジェンスの実施」、「救済メカニズムの構築」に沿った取組みを推進

・当社グループ人権方針に基づき、人権を尊重した事業活動を推進

・当社グループの従業員を対象とし、コンプライアンス意識調査結果等をふまえた改善策や人権リスクに対する教育を実施

・主要取引先を対象とし、「古河電工グループCSR調達ガイドライン」に基づく自己評価調査(SAQ)を実施

・救済メカニズムとして内部通報制度と一般社団法人ビジネスと人権対話救済機構(JaCER)を活用

大

中

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

視

点

の

リ

ス

ク

災害・感染症等の影響

・異常気象によって起きる大型台風等による建物被害や洪水による工場操業の停止

・大規模な地震や津波、火災、感染症大流行等による納入先、調達先のサプライチェーンの寸断

・従業員等の大規模クラスター発生による事業継続不能

・ISO22301による事業継続マネジメント(BCM)を促進

・事業継続計画の策定・ブラッシュアップ、安否確認システムの有効活用

・耐震性と安定した通信環境が確保された施設におけるデータセンタの設置

・サプライチェーンの多重化

・納入先、調達先の製造拠点調査

・従業員等の在宅勤務、会議等でのリモート活用

大

中

品質管理

・製品及びサービスでの不具合の発生等により、将来に予期せぬ損失補償の発生(特に、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等の関連製品で、不具合等の内容により多額な追加コストの発生)

・お客様の期待する品質の実現を目指し、欠陥の未然防止を図る取り組み、並びに問題解決力を向上する活動を継続

・品質管理に関するガイドラインをベースとした品質マネジメントシステム強化を継続

・損害賠償請求に備える為、生産物賠償責任保険や生産物回収費用保険等に加入

大

中

法令違反等(注)

・事業展開する国内外の法令や規則に関するコンプライアンス違反

・事業展開する上で適用される国内外の法令改正、規制当局から受ける規制強化や法令解釈の厳格化による、事業制限や費用の増加等

・法令違反等の事象が生じた場合の、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等

・禁輸国への輸出による行政処分、外国為替法違反、米中関係悪化による米国及び中国における輸出管理規則・法令の域外適用リスク

・海外拠点での不適切会計や粉飾決算

・各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制等による税金コストの発生

・各国の税務当局との見解の相違等による追加の税金コストの発生

・「古河電工グループ パーパス」、「Core Values」、「古河電工グループCSR行動規範」を倫理法令遵守の基本とするコンプライアンス体制を構築

・毎年定期的にコンプライアンス自主点検を行うとともに、コンプライアンスセミナーやEラーニングを通じて、競争法上の規制や贈収賄防止等のテーマについて当社グループ内への教育を実施

・安全保障貿易管理や関税等に関して、関連する部署への教育及び内部監査の実施。海外輸出管理法令の専門弁護士との提携

・東南アジアや中国における地域統括会社により、当該地域内の拠点における調達、経理、人事等の業務統括の実施

・データアナリティクスを活用した財務分析による統制の実施

・税務に関する基本方針を定めることによる税務コンプライアンスに対する意識向上

・各国における税法の遵守や税制や税務行政の変更への対応策の実行

大

中

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

視

点

の

リ

ス

ク

原料及び燃料価格の変動

・需給関係や投機的取引、世界情勢等の変動による、銅・アルミ等の非鉄金属やポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNG価格の急激な変動

・市況を反映した非鉄金属、合成樹脂、燃料価格等の製品販売価格への転嫁

・先物取引を利用したヘッジ

・生産活動におけるコスト低減や省エネ化

・複数購買化による価格変動リスクの分散

中

大

情報システム、情報セキュリティ

・サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等に起因する情報流出による不正使用、システム障害

・レガシーシステム利用によるセキュリティリスクの増加

・情報セキュリティ基本方針のもと、グループ全体へのセキュリティガバナンス強化、教育・支援活動

・ゼロトラスト視点でのネットワークセキュリティ強化等の対策による情報資産の保護

・レガシーシステム更新の中期的な取り組み実施

中

大

為替・金利・株価変動

・輸出入等の国外取引、外貨建て債権・債務の円換算金額の変動

・在外連結子会社等の現地通貨建の個別財務諸表の円換算金額の変動

(米ドルに対し1円円高につき年間で約2億円の減益を予想)

・金利上昇による資金調達コストの増加

(当連結会計年度末の有利子負債残高は3,330億円)

・年金資産の時価減少による、会社からの追加的な資金拠出の発生と退職給付費用の増加

・先物為替予約等の活用

・外貨建て取引額のバランス化

・長期固定金利を中心とした資金調達により、金利上昇による資金調達コストの増加を抑制

・キャッシュマネジメントシステム(CMS)を通じた資金効率改善や、財務体質の改善方針のもと、有利子負債を削減

・運用リスク低減を考慮した運用資産のポートフォリオの構築

中

大

研究開発・

知的財産

・技術開発の遅れ、他社新技術による代替製品の台頭

・研究開発データの改ざんによる訴訟、認証のはく奪、会社、製品の評判低下

・知的財産における第三者の権利侵害に関する交渉や係争、第三者との不十分な技術契約に伴う紛争により、事業における直接的な損害や機会損失が発生

・技術の流出により、企業競争力が低下

・高い専門性を持つ人材の確保、育成

・社外との共創により、技術開発の優位性を確保

・設計開発段階から知的財産権を取得、他社特許調査や他社による権利行使抑制のカウンター特許出願

・技術資産の創出と保全(機密、社外秘、部外秘の区分、電子データ含む情報管理の徹底)、知的財産関係の法令順守のための教育、秘密保持等の契約書締結

中

大

従業員の安全・衛生

・労働災害、交通事故、疾病等による、従業員の死亡、就業不可、障害の残存、長期休業、体調不良

・製造設備への投資の意思決定の遅れによる、設備の老朽化による故障に伴う災害

・安全推進活動の3本柱(安全人間化教育による安全知識の付与と実践、本質安全化活動による設備の安全化推進、安全管理レベルの向上による安全組織の構築)の確実な実践

・産業保健中期計画に基づく年度ごとの衛生管理指針により、ヘルスリテラシー向上・喫煙対策・メタボリック対策・メンタルヘルス対策・身体機能向上施策、熱中症対策、化学物質管理体制構築施策を各拠点で展開

・設備保全レベルの向上と維持更新計画の適正化

中

中

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

視

点

の

リ

ス

ク

工事プロジェクトの採算悪化

(国内外共通)

・工事途中での設計変更、建設資材及び労務費の高騰

・ケーブル敷設工事における災害、疫病の発生、海洋条件や台風等天候の影響による追加費用の発生

・重大な瑕疵や事故の発生、それに伴う工期遅れが生じた場合の、修復費用や損害賠償金の支払、長期間に渡る瑕疵補修保証の延長

・コンソーシアムを組成した場合におけるパートナー企業のプロジェクト遂行能力の不足、分担業務の不履行等が生じた場合、予想外の大幅な費用負担の増大、追加費用の発生

(海外)

・海外工事案件における当該国での法規制の変更や政情不安、為替レートの変動

・物品・工事それぞれの責任分解点・仕様と保証範囲を厳格に見極め、プロジェクト固有のリスク分析を行い、合理的な条件での契約を締結する活動を強化

・遂行段階においては、プロジェクトの進捗、採算状況等を適切にモニタリングすることによるリスクの低減

・建設工事保険等の付保によるリスクヘッジ

・コンソーシアム組成時の契約における責任関係の明確化、パートナー所管を含む工事プロジェクト全体の工事進捗管理の徹底

中

中

環境汚染・

環境規制

・製造工程における有害物質の漏洩による環境保全上の問題の発生や、環境関連法令の改正等による新たな設備投資や対策費用の発生

・土地の使用・処分等に対する制限

・過去の製造状況等に伴う土壌汚染やアスベスト・PCB等の有害物質の処理について、関連法規制の強化等による追加の対策費用の発生

・世界各国におけるRoHS指令やREACH規制等の製品含有化学物質に関わる規制に違反した場合の製品リコール、生産・販売中止等の損失・費用の発生

・当社グループの生産拠点において、環境マネジメントシステム(ISO14001)に基づき、事業活動に関連する各種環境関連法規制の順守と保全対策等の徹底

・製品含有化学物質に関わる規制について、CSR調達ガイドライン、グリーン調達ガイドラインの発行とパートナーへの遵守状況確認、及び規制の強化に対応した定期的な当社グループ内調査の実施

中

中

固定資産の減損

・市況や事業環境の悪化による収益性低下による固定資産の減損

・投資委員会や経営会議等における投資計画の適切性に関する審議

・投資後の定期的なモニタリング及びフォローアップ

中

中

資金管理

(資金調達)

・金融環境悪化により、資金調達困難に陥る可能性と資金調達条件の悪化

・当社の財務状況悪化に伴う与信力低下により、資金調達に制約が発生する可能性と資金調達条件の悪化

(与信管理)

・取引先の財政状態や資金繰りの悪化に伴い、売掛債権が回収困難となることによる貸倒損失の発生

・多様な資金調達手段の確保と、返済時期の分散化

・コミットメントラインの設定と一定水準の手元資金の確保

・資金調達コスト低減とのバランスをとりつつ長期借入割合を増加

・財務体質の改善

・与信管理規程に基づく、取引先各社の与信状況の定期的モニタリングと、グループ関係会社内での与信情報共有等により、売掛金回収事故と回収遅延リスクの最小化

中

中

開示・ブランド

・適切な情報開示がなされないことによる、信頼の低下

・一貫性あるコミュニケーションの不足による認知機会や、イメージ向上機会の損失

・経営に大きな影響を及ぼすと判断される情報の一元的な把握・管理や、規模・性質に応じた開示手段の選択等、適切な管理体制の構築と適時適切な情報の開示

・統一的なメッセージの複数メディア活用による発信強化

・ブランド統一のためのコンセプト、スローガン、ロゴを検討

中

中

(注)当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟等において、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車メーカー等の顧客に対して、当社又は当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。なお、これまで複数の原告・顧客等との間で和解が成立し、上記継続案件の当社決算への潜在的な金額的インパクトは大きくないものと認識しております。今後も、これまでと同様、顧問弁護士とも連携しながら、早期解決、損失の最小化に向けて対応してまいります。また、上記継続案件はいずれも自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関するものであり、現時点においてはこれらの行為は行われておりません。

3 【事業等のリスク】

当社グループの業績、財務状況等は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

当社グループの業績、財務状況等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクには以下のようなものがあります。発生可能性と影響度の双方が中以上のものをリスク項目とし、主にどの視点でリスク認識したかにより、リスク項目は大きく「経営視点のリスク」と「オペレーショナル視点のリスク」に分類しております。各リスクに対する取り組みを進めるにあたり、特に経営視点のリスクについてはそれぞれ単独のリスクではなく、相互に連関したリスクであると認識しております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。


分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

経

営

視

点

の

リ

ス

ク

事業ポートフォリオ

・事業構成が経済動向や市場環境の変化に対応できないことによる、収益性・成長性の停滞・悪化

・M&Aや外部との提携後に発生した市場環境の悪化等による、当初の期待水準に満たない収益又は効果

・経営会議・取締役会などで定期的に事業ポートフォリオの構成を確認・検証し、必要に応じて見直しを討議・実施

・事業ポートフォリオの変革を推進する機関として、事業ポートフォリオ検討委員会を設置

・投下資本利益率(ROIC)と投下資本付加価値額(FVA)、売上高年平均成長率などの社内基準に基づいて、事業の継続・縮小・撤退を判断

・買収・提携の目的明確化と資産内容・リスクの事前把握

・リスクと収益性を踏まえた適切な投下資本額での買収・提携

・買収・提携後、早期に投下資本を回収

大

大

新事業の創出

・新事業の企画・開発と営業との連携不足による、新事業創出の遅延・中止

・新事業創出の専門組織を営業組織に統合し、テーマ分野における顧客との共創を加速

大

大

気候変動(カーボンニュートラル)

・移行リスクとして、各国の温室効果ガス排出目標・政策による炭素税による製造コストや材料調達コストの上昇

・気候変動対策が不十分であることによるサプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・気候変動による洪水・渇水リスクの未認識による工場操業の停止

・環境ビジョン2050を策定、温室効果ガス削減についてチャレンジ目標ゼロを設定、また、環境目標2030を引き上げ、再設定

・気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同し、シナリオ分析を実施

・日光地区の水力発電利用に加え、国内外での太陽光発電の設置と購入電力の再生可能エネルギーへの転換

・気候変動による洪水・渇水リスクの把握と対応策の策定

大

大

人材・組織

・専門性を持つ人材や事業ポートフォリオマネジメントができる人材の不足により、新規事業が創出できない

・企業の持続的な成長の原動力である従業員エンゲージメントが高まらない

・人材獲得や定着、育成が不十分なことによる人材の質的量的な不足

・「古河電工グループPeople Vision」に基づき、多様な人材の確保と個々人の成長支援、従業員エンゲージメント向上、チームで成果を上げる文化の醸成の3つを柱に、「人材・組織実行力」強化施策を実施

・働き方改革を含むダイバーシティ&インクルージョン活動の推進

・リーダーシップ変革活動の継続と進化

・経営・事業戦略の実現と個々人の成長の両立を企図した各種人材マネジメント(採用・配置・育成)の取組み強化

・従業員エンゲージメントの要素を含む人材・組織実行力調査によるモニタリング

大

大

地域戦略、国際政治経済

・ロシア・ウクライナ情勢の影響拡大に伴う、国家群間での経済制裁の影響等によるサプライチェーンの寸断。特定の購入先からの供給依存による供給不足、供給停止

・米中貿易摩擦激化によるグローバル分業体制の崩壊

・世界各地域における政情不安による事業継続不能、経済安全保障規制への対応不備による輸出入不全

・サプライチェーンの多重化(購入先の複数化、製造拠点の分散)

・在庫数量の適正化

・長期契約による安定調達

・情報の入手、解析、迅速な対応

・法令・規則の遵守

・国際物流の主要ルートにおける潜在リスクの把握

大

大

人権・労働慣行

・企業としての人権尊重に対する責任を果たせず、潜在的または実際に人権への負の影響が生じることに伴う、サプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・国連グローバル・コンパクト10原則、当社グループ人権方針に基づき、人権を尊重した事業活動を推進

・CSR調達ガイドラインの周知によりサプライチェーン上の人権リスクへの対応を強化

・当社グループ及び単体の主要取引先向けの人権デューディリジェンス(人権DD)を継続実施

大

中

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

視

点

の

リ

ス

ク

災害・感染症等の影響

・異常気象によって起きる大型台風等による建物被害や洪水による工場操業の停止

・大規模な地震や津波、火災、感染症大流行等による納入先、調達先のサプライチェーンの寸断

・従業員等の大規模クラスター発生による事業継続不能

・ISO22301による事業継続マネジメント(BCM)を促進

・事業継続計画の策定、ブラッシュアップ、安否確認システムによる従業員の安全確保

・耐震性と安定した通信環境が確保された施設におけるデータセンタの設置

・サプライチェーンの多重化

[新型コロナウイルスへの対応]

・リモート等も活用し顧客との信頼関係を維持強化

・納入先、調達先の与信調査、製造拠点調査

・従業員等の在宅勤務、会議、イベントのリモート活用

・来訪者受入・会食等に関するガイドライン、発熱等体調不良時の管理報告基準等の策定

大

中

品質管理

・製品及びサービスでの欠陥の発生等により、将来に予期せぬ損失補償の発生(特に、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等の関連製品で、欠陥の内容により多額な追加コストの発生)

・お客様の期待する品質の実現を目指し、欠陥の未然防止を図る取り組み、並びに問題解決力を向上する活動を継続

・品質管理に関するガイドラインを作成し、それに沿って品質マネジメントシステムを強化

・損害賠償請求に備える為、生産物賠償責任保険や生産物回収費用保険等に加入

大

中

法令違反等(注)

・事業展開する国内外の法令や規則に関するコンプライアンス違反

・事業展開する上で適用される国内外の法令改正、規制当局から受ける規制強化や法令解釈の厳格化による、事業制限や費用の増加等

・法令違反等の事象が生じた場合の、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等

・禁輸国への輸出による行政処分、外国為替法違反、米中関係悪化による米国及び中国における輸出管理規則・法令の域外適用リスク

・海外拠点での不適切会計や粉飾決算

・各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制などによる税金コストの発生

・各国の税務当局との見解の相違等による追加の税金コストの発生

・当社グループ理念、Core Value、CSR行動規範を倫理法令遵守の基本とするコンプライアンス体制を構築

・毎年定期的にコンプライアンス自主点検を行うとともに、コンプライアンスセミナーやEラーニングを通じて、競争法上の規制や贈収賄防止等のテーマについて当社グループ内への教育を実施

・安全保障貿易管理や関税等に関して、関連する部署への教育及び内部監査の実施。海外輸出管理法令の専門弁護士との提携

・東南アジアや中国における地域統括会社により、当該地域内の拠点における調達、経理、人事等の業務統括の実施

・データアナリティクスを活用した財務分析による統制の実施

・税務に関する基本方針を定めることによる税務コンプライアンスに対する意識向上

・各国における税法の遵守や税制や税務行政の変更への対応策の実行

大

中

原料及び燃料価格の変動

・需給関係や投機的取引、世界情勢等の変動による、銅・アルミ等の非鉄金属やポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNG価格の急激な変動

・市況を反映した非鉄金属、合成樹脂、燃料価格等の製品販売価格への転嫁

・先物取引を利用したヘッジ

・生産活動におけるコスト低減や省エネ化

・複数購買化による価格変動リスクの分散

中

大

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

情報システム、情報セキュリティ

・サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等に起因する情報流出による不正使用、システム障害

・レガシーシステム利用によるセキュリティリスクの増加

・情報セキュリティ基本方針のもと、グループ全体へのセキュリティガバナンス強化、教育・支援活動

・ゼロトラスト視点でのネットワークセキュリティ強化等の対策による情報資産の保護

・レガシーシステム更新の中期的な取り組み実施

中

大

為替・金利・株価変動

・輸出入等の国外取引、外貨建て債権・債務の円換算金額の変動

・在外連結子会社等の現地通貨建の個別財務諸表の円換算金額の変動

(米ドルに対し1円円高につき年間で約3億円の減益を予想)

・金利上昇による資金調達コストの増加

(当連結会計年度末の有利子負債残高は3,238億円)

・年金資産の時価減少による、会社からの追加的な資金拠出の発生と退職給付費用の増加

・先物為替予約等の活用

・外貨建て取引額のバランス化

・長期固定金利を中心とした資金調達により、金利上昇による資金調達コストの増加を抑制

・キャッシュマネジメントシステム(CMS)を通じた資金効率改善や、財務体質の改善方針のもと、有利子負債を削減

・運用リスク低減を考慮した運用資産のポートフォリオの構築

中

大

研究開発・

知的財産

・技術開発の遅れ、他社新技術による代替製品の台頭

・研究開発データの改ざんによる訴訟、認証のはく奪、会社、製品の評判低下

・知的財産における第三者の権利侵害に関する交渉や係争、第三者との不十分な技術契約に伴う紛争により、事業における直接的な損害や機会損失が発生

・技術の流出により、企業競争力が低下

・高い専門性を持つ人材の確保、育成

・社外との共創により、技術開発の優位性を確保

・設計開発段階から知的財産権を取得、他社特許調査や他社による権利行使抑制のカウンター特許出願

・技術資産の創出と保全、知的財産関係の法令順守のための教育

中

大

従業員の安全・衛生

・労働災害、交通事故、疾病等による、従業員の死亡、就業不可、障害の残存、長期休業、体調不良

・製造設備への投資の意思決定の遅れによる、設備の老朽化による故障に伴う災害

・安全推進活動の3本柱(安全人間化教育による安全知識の付与と実践、本質安全化活動による設備の安全化推進、安全管理レベルの向上による安全組織の構築)の確実な実践

・産業医を中心とした産業保健体制を維持し、健診結果のフォローや指導・教育による従業員のヘルスリテラシー向上施策の実施

・産業保健中期計画に基づく年度ごとの衛生管理指針により、喫煙対策・メタボリック対策・メンタルヘルス対策・身体機能向上施策、熱中症対策の各拠点での展開

・感染症の予防対策の徹底と、産業医判断による発熱等の体調不良者への対応の徹底

・設備保全レベルの向上と維持更新計画の適正化

中

中

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

影響度

発生可能性

工事プロジェクトの採算悪化

(国内外共通)

・工事途中での設計変更、建設資材及び労務費の高騰

・ケーブル敷設工事における災害、疫病の発生、海洋条件や台風等天候の影響による追加費用の発生

・重大な瑕疵や事故の発生、それに伴う工期遅れが生じた場合の、修復費用や損害賠償金の支払、長期間に渡る瑕疵補修保証の延長

・コンソーシアムを組成した場合におけるパートナー企業のプロジェクト遂行能力の不足、分担業務の不履行などが生じた場合、予想外の大幅な費用負担の増大、追加費用の発生

(海外)

・海外工事案件における当該国での法規制の変更や政情不安、為替レートの変動

・物品・工事それぞれの責任分解点・仕様と保証範囲を厳格に見極め、プロジェクト固有のリスク分析を行い、合理的な条件での契約を締結する活動を強化

・遂行段階においては、プロジェクトの進捗、採算状況等を適切にモニタリングすることによるリスクの低減

・建設工事保険等の付保によるリスクヘッジ

・コンソーシアム組成時の契約における責任関係の明確化、パートナー所管を含む工事プロジェクト全体の工事進捗管理の徹底

中

中

環境汚染・

環境規制

・製造工程における有害物質の漏洩による環境保全上の問題の発生や、環境関連法令の改正等による新たな設備投資や対策費用の発生

・土地の使用・処分等に対する制限

・過去の製造状況等に伴う土壌汚染やアスベスト・PCB等の有害物質の処理について、関連法規制の強化等による追加の対策費用の発生

・世界各国におけるRoHS指令やREACH規制等の製品含有化学物質に関わる規制に違反した場合の製品リコール、生産・販売中止などの損失・費用の発生

・当社グループの生産拠点において、環境マネジメントシステム(ISO14001)に基づき、事業活動に関連する各種環境関連法規制の順守と保全対策等の徹底

・製品含有化学物質に関わる規制について、CSR調達ガイドライン、グリーン調達ガイドラインの発行とパートナーへの遵守状況確認、及び規制の強化に対応した定期的な当社グループ内調査の実施

中

中

固定資産の減損

・市況や事業環境の悪化による収益性低下による固定資産の減損

・投資委員会や経営会議等における投資計画の適切性に関する審議

・投資後の定期的なモニタリング及びフォローアップ

中

中

資金管理

(資金調達)

・金融環境悪化により、資金調達困難に陥る可能性と資金調達条件の悪化

・当社の財務状況悪化に伴う与信力低下により、資金調達に制約が発生する可能性と資金調達条件の悪化

(与信管理)

・取引先の財政状態や資金繰りの悪化に伴い、売掛債権が回収困難となることによる貸倒損失の発生

・多様な資金調達手段の確保と、返済時期の分散化

・コミットメントラインの設定と一定水準の手元資金の確保

・資金調達コスト低減とのバランスをとりつつ長期借入割合を増加

・財務体質の改善

・取引先各社の与信状況の定期的チェックと、グループ関係会社内での与信情報共有等により、売掛金回収事故と回収遅延リスク最小化

中

中

開示・ブランド

・適切な情報開示がなされないことによる、信頼の低下

・一貫性あるコミュニケーションの不足による認知機会や、イメージ向上機会の損失

・経営に大きな影響を及ぼすと判断される情報の一元的な把握・管理や、規模・性質に応じた開示手段の選択等、適切な管理体制の構築と適時適切な情報の開示

・統一的なメッセージの複数メディア活用による発信強化

・ブランド統一のためのコンセプト、スローガン、ロゴを検討

中

中

(注)当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟などにおいて、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車メーカーなどの顧客に対して、当社または当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。なお、これまで複数の原告・顧客等との間で和解が成立し、上記継続案件の当社決算への潜在的な金額的インパクトは大きくないものと認識しております。今後も、これまでと同様、顧問弁護士とも連携しながら、早期解決、損失の最小化に向けて対応してまいります。また、上記継続案件はいずれも自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関するものであり、現時点においてはこれらの行為は行われておりません。

2 【事業等のリスク】

当社グループの業績、財務状況等は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

当社グループの業績、財務状況等に影響を及ぼす可能性のある重要なリスクには以下のようなものがあります。主にどの視点でリスク認識したかにより、リスク項目は大きく「経営戦略リスク」と「オペレーショナルリスク」に分類しております。各リスクに対する取り組みを進めるにあたり、特に経営戦略リスクについてはそれぞれ単独のリスクではなく、相互に連関したリスクであると認識しております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

経

営

戦

略

リ

ス

ク

事業ポートフォリオ

・事業構成が経済動向や市場環境の変化に対応できないことによる、収益性・成長性の停滞・悪化

・M&Aや外部との提携後に発生した市場環境の悪化等による、当初の期待水準に満たない収益又は効果

・経営会議・取締役会などで定期的に事業ポートフォリオの構成を確認・検証し、必要に応じて見直しを討議・実施

・事業の縮小・撤退に係る社内基準として投下資本利益率(ROIC)と投下資本付加価値額(FVA)を設定

・買収・提携の目的明確化と資産内容・リスクの事前把握

・リスクと収益性を踏まえた適切な投下資本額での買収・提携

・買収・提携後、早期に投下資本を回収

人材・組織

・専門性を持つ人材や事業ポートフォリオマネジメントできる人材の不足により、新規事業が創出できない

・企業の持続的な成長の原動力である従業員エンゲージメントが高まらない

・人材獲得や定着、育成が不十分なことによる人材の質的量的な不足

・「古河電工グループPeople Vision」に基づき、当社グループの成長を牽引する多様な人材の確保と個々人の成長を支援する環境を整備(採用形態の多様化、各種制度の導入・改定等)

・「働き方改革活動」を通じ、場所や時間に捉われない柔軟で新たなワークスタイルを推進

・リーダーシップ変革「フルカワセブン」を始めとした人材・組織実行力強化施策の継続・強化

気候変動(カーボンニュートラル)

・移行リスクとして、各国の温室効果ガス排出目標・政策による炭素税による製造コストや材料調達コストの上昇

・気候変動対策が不十分であることによるサプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・気候変動による洪水・渇水リスクの未認識による工場操業の停止

・環境ビジョン2050を策定、温室効果ガス削減についてチャレンジ目標ゼロを設定、また、環境目標2030を引き上げ、再設定

・気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同し、シナリオ分析を実施

・日光地区の水力発電利用に加え、国内外での太陽光発電の設置と購入電力の再生可能エネルギーへの転換

・気候変動による洪水・渇水リスクの把握と対応策の策定

地域戦略、国際政治経済

・ロシア・ウクライナ情勢の影響拡大に伴う、国家群間での経済制裁の影響によるサプライチェーンの寸断

・米中貿易摩擦激化によるグローバル分業体制の崩壊

・世界各地域における政情不安による事業継続不能、経済安全保障規制への対応不備による輸出入不全

・サプライチェーンの多重化

・情報の入手、解析、迅速な対応

・法令・規則の遵守

・国際物流の主要ルートにおける潜在リスクの把握

人権

・企業としての人権尊重に対する責任を果たせず、潜在的または実際に人権への負の影響が生じることに伴う、サプライチェーン、製品・サービス・労働市場からの排除

・国連グローバル・コンパクト10原則、当社グループ人権方針に基づき、人権を尊重した事業活動を推進

・CSR調達ガイドラインの周知によりサプライチェーン上の人権リスクへの対応を強化

・当社グループ及び単体の主要取引先向けの人権デューディリジェンス(人権DD)を開始

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

経

営

戦

略

リ

ス

ク

ガバナンス

・コーポレートガバナンスやグループガバナンスの機能低下による、意思決定の透明性・公平性の低下、事業環境や市場変化に対応した機動的な意思決定の不能

・当社と上場子会社の少数株主との利益相反リスク

・取締役・監査役全体として知見・経験を異にする人材の充実、備えるべきスキル等を特定したうえでのスキルマトリクスの開示

・当社グループのリスクアセスメントの高度化に取り組み、グループガバナンスを強化

・上場子会社において、取締役会における独立社外取締役の比率を3分の1以上に高め、親会社との取引についてその合理性、公正性等を審査する機関として独立社外取締役が過半数を占める「利益相反管理委員会」を設置

災害・感染症等の影響

・異常気象によって起きる大型台風による建物被害や洪水による工場操業の停止

・大規模な地震や津波、火災、感染症大流行等による納入先、調達先のサプライチェーンの寸断

・従業員等の大規模クラスター発生による事業継続不能

・ISO22301による事業継続マネジメント(BCM)を促進

・事業継続計画の策定、ブラッシュアップ、安否確認システムによる従業員の安全確保

・耐震性と安定した通信環境が確保された施設におけるデータセンタの設置

・サプライチェーンの多重化

[新型コロナウイルスへの対応]

・リモート等も活用し顧客との信頼関係を維持強化

・納入先、調達先の与信調査、製造拠点調査

・従業員等の在宅勤務、会議、イベントのリモート活用

・来訪者受入・会食等に関するガイドライン、発熱等体調不良時の管理報告基準等の策定

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

リ

ス

ク

従業員の安全・衛生

・労働災害、交通事故、疾病等による、従業員の死亡、就業不可、障害の残存、長期休業、体調不良

・安全推進活動の3本柱(安全人間化教育による安全知識の付与と実践、本質安全化活動による設備の安全化推進、安全管理レベルの向上による安全組織の構築)の確実な実践

・産業医を中心とした産業保健体制を維持し、健診結果のフォローや指導・教育による従業員のヘルスリテラシー向上施策の実施

・産業保健中期計画に基づく年度ごとの衛生管理指針により、喫煙対策・メタボリック対策・メンタルヘルス対策・身体機能向上施策、熱中症対策の各拠点での展開

・感染症の予防対策の徹底と、産業医判断による発熱等の体調不良者への対応の徹底

品質(製品の欠陥)

・欠陥の発生等により、将来に予期せぬ損失補償の発生(特に、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等の関連製品で、欠陥の内容により多額な追加コストの発生)

・お客様の期待する品質の実現を目指し、欠陥の未然防止を図る取り組み、並びに問題解決力を向上する活動を継続

・品質管理に関するガイドラインを作成し、それに沿って品質マネジメントシステムを強化

・損害賠償請求に備える為、生産物賠償責任保険や生産物回収費用保険等に加入

新事業の創出

・新事業の企画・開発と営業との連携不足による、新事業創出の遅延・中止

・新事業創出の専門組織を営業組織に統合し、テーマ分野における顧客との共創を加速

与信管理

・取引先の財政状態や資金繰りの悪化に伴い、売掛債権が回収困難となることによる貸倒損失の発生

・グループ関係会社内での与信情報共有等により、売掛金回収事故と回収遅延リスク最小化

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

リ

ス

ク

工事プロジェクトの採算悪化

・工事途中での設計変更、建設資材及び労務費の高騰

・海底ケーブル敷設工事における海洋条件や台風等天候の影響による追加費用の発生

・重大な瑕疵や事故の発生、それに伴う工期遅れが生じた場合の、修復費用や損害賠償金の支払、長期間に渡る瑕疵補修保証の延長

・海外工事案件における当該国での法規制の変更や政情不安、災害、疫病の発生、為替レートの変動

・コンソ-シアムを組成した場合におけるパートナ-企業のプロジェクト遂行能力の不足、分担業務の不履行などが生じた場合、予想外の大幅な費用負担の増大、追加費用の発生

・物品・工事それぞれの責任分解点・仕様と保証範囲を厳格に見極め、プロジェクト固有のリスク分析を行い、合理的な条件での契約を締結する活動を強化

・遂行段階においては、プロジェクトの進捗、採算状況等を適切にモニタリングすることによるリスクの低減

・建設工事保険等の付保によるリスクヘッジ

・コンソ-シアム組成時の契約における責任関係の明確化、パートナ-所管を含む工事プロジェクト全体の工事進捗管理の徹底

原料の調達

・自然災害や事故等による供給遅延、供給不足

・特定の購入先からの供給依存による供給不足、供給停止

・購入先の複数化、製造拠点の分散

・在庫数量の適正化

・長期契約による安定調達

原料及び燃料価格の変動

・需給関係や投機的取引、世界情勢等の変動による、銅・アルミ等の非鉄金属やポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNG価格の急激な変動

・市況を反映した非鉄金属、合成樹脂、燃料価格等の製品販売価格への転嫁

・先物取引を利用したヘッジ

・生産活動におけるコスト低減や省エネ化

・複数購買化による価格変動リスクの分散

情報システム、情報セキュリティ

・サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等に起因する情報流出による不正使用、システム障害

・レガシーシステム利用によるセキュリティリスクの増加

・情報セキュリティ基本方針のもと、グループ全体へのセキュリティガバナンス強化、教育・支援活動

・ゼロトラスト視点でのネットワークセキュリティ強化等の対策による情報資産の保護

・レガシーシステム更新の中期的な取り組み実施

環境汚染・環境規制

・製造工程における有害物質の漏洩による環境保全上の問題の発生や、環境関連法令の改正等による新たな設備投資や対策費用の発生

・土地の使用・処分等に対する制限

・過去の製造状況等に伴う土壌汚染やアスベスト・PCB等の有害物質の処理について、関連法規制の強化等による追加の対策費用の発生

・世界各国におけるRoHS指令やREACH規制等の製品含有化学物質に関わる規制に違反した場合の製品リコール、生産・販売中止などの損失・費用の発生

・当社グループの生産拠点において、環境マネジメントシステム(ISO14001)にもとづき、事業活動に関連する各種環境関連法規制の順守と保全対策等の徹底

・製品含有化学物質に関わる規制について、CSR調達ガイドライン、グリーン調達ガイドラインの発行とパートナーへの遵守状況確認、及び規制の強化に対応した定期的な当社グループ内調査の実施

法令違反等(注)

・事業展開する国内外の法令や規則に関するコンプライアンス違反

・事業展開する上で適用される国内外の法令改正、規制当局から受ける規制強化や法令解釈の厳格化による、事業制限や費用の増加等

・法令違反等の事象が生じた場合の、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等

・禁輸国への輸出による行政処分、外国為替法違反、米中関係悪化による米国及び中国における輸出管理規則・法令の域外適用リスク

・海外拠点での不適切会計や粉飾決算

・当社グループ理念、Core Value、CSR行動規範を倫理法令遵守の基本とするコンプライアンス体制を構築。

・毎年定期的にコンプライアンス自主点検を行うとともに、国内外でコンプライアンスセミナーを開催し、競争法上の規制や贈収賄防止等のテーマについて当社グループ内への教育を実施

・安全保障貿易管理や関税等に関して、関連する部署への教育及び内部監査の実施。海外輸出管理法令の専門弁護士との提携

・東南アジアや中国における地域統括会社により、当該地域内の拠点における調達、経理、人事等の業務統括に着手

・データアナリティクスを活用した財務分析による統制の実施

分類

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

オ

ペ

レ

丨

シ

ョ

ナ

ル

リ

ス

ク

資産の減損

・市況や事業環境の悪化による収益性低下による資産の減損

・投資委員会や経営会議等における投資計画の適切性に関する審議

・投資後の定期的なモニタリング及びフォローアップ

固定資産への投資

・製造設備への投資の意思決定の遅れによる、設備の老朽化による故障や、自動化などの新技術導入遅れによる採算性悪化

・設備保全レベルの向上と維持更新計画の適正化

・革新的な設備・生産技術開発の加速とグループ展開

棚卸資産の評価

・新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生産計画の見直し及び物流網の停滞に対応するため原材料及び製品在庫を積み増したこと、又は需要の急減により生じる過剰在庫の発生

・棚卸資産の内容精査と改善活動の実施

・国際物流の主要ルートにおける潜在リスクの把握

為替・金利・株価変動

・輸出入等の国外取引、外貨建て債権・債務の円換算金額の変動

 在外連結子会社等の現地通貨建の個別財務諸表の円換算金額の変動

(米ドルに対し1円円高につき年間で約3億円の減益を予想)

・金利上昇による資金調達コストの増加

(当連結会計年度末の有利子負債残高は3,421億円)

・年金資産の時価減少による、会社からの追加的な資金拠出の発生と退職給付費用の増加

・先物為替予約等の活用

・外貨建て取引額のバランス化

・長期固定金利を中心とした資金調達により、金利上昇による資金調達コストの増加を抑制

・キャッシュマネジメントシステム(CMS)を通じた資金効率改善や、財務体質の改善方針のもと、有利子負債を削減

・運用リスク低減を考慮した運用資産のポートフォリオの構築

資金調達

・金融環境悪化により、資金調達困難に陥る可能性と資金調達条件の悪化

・当社の財務状況悪化に伴う与信力低下により、資金調達に制約が発生する可能性と資金調達条件の悪化

・多様な資金調達手段の確保と、返済時期の分散化

・コミットメントラインの設定と一定水準の手元資金の確保

・資金調達コスト低減とのバランスをとりつつ長期借入割合を増加

・財務体質の改善

税務コンプライアンス

・各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制などによる税金コスト発生

・各国の税務当局との見解の相違等による追加の税金コストの発生

・税務に関する基本方針を定めることによる税務コンプライアンスに対する意識向上

・各国における税法の遵守や税制や税務行政の変更への対応策の実行

研究開発

知的財産

・技術開発の遅れ、他社新技術による代替製品の台頭

・研究開発データの改ざんによる訴訟、認証のはく奪、会社、製品の評判低下

・知的財産における第三者の権利侵害に関する交渉や係争、第三者との不十分な技術契約に伴う紛争により、事業における直接的な損害や機会損失が発生

・技術の流出により、企業競争力が低下

・高い専門性を持つ人材の確保、育成

・社外との共創により、技術開発の優位性を確保

・設計開発段階での他社特許調査や他社による権利行使抑制のカウンター特許出願

・技術資産の保全、知的財産関係の法令順守のための教育

(注)当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟などにおいて、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車メーカーなどの顧客に対して、当社または当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。なお、これまで複数の原告・顧客等との間で和解が成立し、上記継続案件の当社決算への潜在的な金額的インパクトは大きくないものと認識しております。今後も、これまでと同様、顧問弁護士とも連携しながら、早期解決、損失の最小化に向けて対応してまいります。また、上記継続案件はいずれも自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関するものであり、現時点においてはこれらの行為は行われておりません。

2 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

当社グループの業績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。また、当社グループの経営のリスク認識を示すものとして、当社グループのマテリアリティ・ESG経営との整合を念頭に、前連結会計年度から記載項目及び内容について見直しを行っております。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

経営戦略

(事業ポートフォリオ・事業再編)

・事業構成が経済動向や市場環境の変化に対応できず、当社グループの業績に影響を与えるリスク

・M&Aや外部との提携を実施した後、市場環境の悪化等により、期待された収益や効果が得られず、当社グループの業績に影響を与えるリスク

・事業拡大のためのポートフォリオ構成の見直し実施、新事業の創出

・事業の縮小・撤退に係る社内基準の設定

・買収提携の目的明確化と資産内容・リスク事前把握

・リスクと収益を踏まえた適切な投下資本額での買収

・買収・提携後、早期に投下資本を回収

気候変動

・各国の温室効果ガス排出目標・政策による炭素税による製造コストや材料調達コストの上昇

・異常気象の激甚化によって起きる自然災害による工場操業の停止

・気候変動対策が不十分であることによるサプライチェーンや市場からの排除

・2021年3月に環境ビジョン2050を策定、温室効果ガス削減についてチャレンジ目標ゼロを設定

・気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同し、シナリオ分析を実施

・日光地区の水力発電利用に加え、国内外での太陽光発電の設置と購入電力の再生可能エネルギーへの転換

・気候変動による自然災害リスクの把握と対応策の策定

人材・組織

・企業の持続的な成長の原動力である従業員のワークエンゲージメントが上がらず、企業価値向上が不十分

・人材の流出や雇用が出来ず、また育成が十分にできないことによる人材不足

・「古河電工グループ ビジョン2030」達成に向けた当社グループの成長を牽引する多様な人材の確保と個々人の成長を支援する環境整備(採用形態の多様化、各種制度の導入・改定等)

・当社グループの「働き方改革活動」を通じ、場所や時間に捉われない新たなワークスタイルを推進

・リーダーシップ変革「フルカワセブン」を始めとした人材・組織実行力強化施策の継続・強化

人権

・企業としての人権尊重に対する責任を果たせず、潜在的または実際に人権への負の影響が生じることによる市場からの排除

・「人権」に関わる原則が含まれている国連グローバル・コンパクト10原則への支持を表明

・事業活動に関わるすべての人びとの人権を尊重することを定めた当社グループの人権方針を策定

・サプライチェーン上の人権リスクへの対応も含め、CSR調達ガイドラインを改訂

ガバナンス

・コーポレートガバナンスやグループガバナンスの機能低下により、持続的な成長と企業価値向上が不十分

・当社と上場子会社の少数株主との利益相反リスク

・持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、コーポレートガバナンスの強化に注力

・取締役・監査役全体として知見・経験を異にする人材の充実

・当社グループのリスクアセスメントの高度化に取り組み、グループガバナンスを強化

・上場子会社において、取締役会における独立社外取締役の比率を3分の1以上に高め、親会社との取引についてその合理性・公正性等を審査する機関として独立社外取締役が過半数を占める「利益相反管理委員会」を設置

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

災害・感染症等の影響

・大規模な地震や津波、火災、台風、洪水等の災害や、感染症大流行、戦争、テロ行為等による納入先、調達先のサプライチェーンの寸断

・海外拠点における自然災害、事故、感染症等による事業継続不能

・従業員等の大規模クラスター発生による事業継続不能

・ISO22301による事業継続マネジメント(BCM)を促進

・事業継続計画の策定、ブラッシュアップ、安否確認システムによる従業員の安全確保

・耐震性と安定した通信環境が確保された施設におけるデータセンタの設置

・サプライチェーンの多元化

・海外拠点における事業継続計画の整備、ブラッシュアップ

[新型コロナウイルスへの対応]

・リモート等も活用し顧客との信頼関係を維持強化

・納入先、調達先の与信調査、製造拠点調査

・従業員等の在宅勤務、会議、イベントのリモート活用

・来訪者受入・会食等に関するガイドライン、発熱等体調不良時の管理報告基準等の策定

情報セキュリティ

・サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等に起因する情報流出による不正使用、システム障害

・レガシーシステム利用によるセキュリティリスクの増加

・情報セキュリティ基本方針のもと、グループ全体へのセキュリティガバナンス強化、教育・支援活動

・ゼロトラスト視点でのネットワークセキュリティ強化等の対策による情報資産の保護

・レガシーシステム更新の中期的な取り組み実施

従業員の安全・衛生

・労働災害、交通事故、疾病等による、従業員の死亡、就業不可、障害の残存、長期休業、体調不良

・安全推進活動の3本柱(安全人間化教育による安全知識の付与と実践、本質安全化活動による設備の安全化推進、安全管理レベルの向上による安全組織の構築)の確実な実践

・産業医を中心とした産業保健体制を維持し、健診結果のフォローや指導・教育による従業員のヘルスリテラシー向上施策の実施

・産業保健中期計画に基づく年度ごとの衛生管理指針により、喫煙対策・メタボリック対策・メンタルヘルス対策・身体機能向上施策、熱中症対策の各拠点での展開

・感染症の予防対策の徹底と、産業医判断による発熱等の体調不良者への対応の徹底

原料の調達

・自然災害や事故等による供給遅延、供給不足

・特定の購入先からの供給依存による供給不足、供給停止

・購入先の複数化、製造拠点の分散

・在庫数量の適正化

・長期契約による安定調達

製品の欠陥

・欠陥の発生等により、将来に予期せぬ損失補償が発生するリスク(特に、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等の関連製品で、欠陥の内容により多額の追加コストが発生するリスク)

・お客様の期待する品質の実現を目指し、未然防止を図るとともに、問題解決力を向上する活動を継続

・品質管理に関するガイドラインを作成し、それに沿って品質マネジメントシステムを強化

・損害賠償請求に備える為、製造物賠償責任保険や生産物回収費用保険等に加入

工事の採算悪化

・工事途中での設計変更、建設資材及び労務費の高騰

・海底ケーブル敷設工事における海洋条件や台風等天候の影響による追加費用の発生

・重大な瑕疵や事故の発生、それに伴う工期遅れが生じた場合の、修復費用や損害賠償金の支払、長期間に渡る瑕疵補修保証の延長

・海外工事案件における当該国での法規制の変更や施工業者の状況の変化、政情不安、災害、疫病の発生、為替レートの変動

・外貨契約の円換算収支の悪化

・物品・工事それぞれの責任分解点・仕様と保証範囲を厳格に見極め、プロジェクト固有のリスク分析を行い、見積り方針を策定するとともに、合理的な条件での契約を締結する活動を強化

・遂行段階においては、プロジェクトの進捗、採算状況等を適切にモニタリングすることによるリスクの低減

・建設工事保険等の付保によるリスクヘッジ

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

環境汚染・環境規制

・製造工程における有害物質の漏洩による環境保全上の問題の発生や、環境関連法令の改正等による新たな設備投資や対策費用の発生

・土地の使用・処分等に対する制限

・過去の製造状況等に伴う土壌汚染やアスベスト・PCB等の有害物質の処理について、関連法規制の強化等による追加の対策費用の発生

・世界各国におけるRoHS指令やREACH規制等の製品含有化学物質に関わる規制に違反した場合の製品リコール、生産・販売中止などの損失費用発生リスク

・当社グループの生産拠点において、環境マネジメントシステム(ISO14001)にもとづき、事業活動に関連する各種環境関連法規制の順守と保全対策等の徹底

・製品含有化学物質に関わる規制について、グリーン調達ガイドラインの発行とパートナーへの適用、及び規制の強化に対応した定期的な当社グループ内調査の実施

資産の減損

・市況や事業環境の悪化による収益性低下による資産の減損

・投資委員会や経営会議等における投資計画の適切性に関する審議

・投資後の定期的なモニタリング及びフォローアップ

知的財産

・知的財産における第三者の権利侵害に関する交渉や係争、第三者との不十分な技術契約に伴う紛争により、事業における直接的な損害や機会損失が発生するリスク

・技術ノウハウの流出や製品等の模倣により、企業競争力が低下するリスク

・第三者の権利を侵害しないための十分な調査、技術契約チェック

・開発現場・生産現場の技術秘匿やタイムスタンプを導入した情報保全、プレスリリースを含む社外発表チェック

・法令順守に関する当社グループへの継続的な教育、知的財産リスク低減に関する定期的な情報展開

法令違反等

(注)

・コンプライアンス体制の構築及び維持

・国内外で事業展開する上で規制当局から受ける規制強化や法令解釈の厳格化による、事業制限や費用の増加等

・法令違反等の事象が生じた場合の、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等

・禁輸国への輸出による行政処分、外国為替法違反、米中関係悪化による米国及び中国における輸出管理規則・法令の域外適用リスク

・当該国の法令や規則に関するコンプライアンス違反

・海外拠点での不適切会計や粉飾決算

・毎年定期的にコンプライアンス自主点検を行うとともに、国内外でコンプライアンスセミナーを開催し、競争法規制や贈収賄防止の観点からも当社グループ内への教育を実施

・安全保障貿易管理や関税等に関して、内部監査や教育を実施。海外輸出管理法令の専門弁護士との連携

・東南アジアや中国における地域統括会社により、当該地域内の拠点における調達、経理、人事等の業務統括に着手

・データアナリティクスを活用した財務分析による統制の実施

原料及び燃料価格の変動

・需給関係や投機的取引、世界情勢等の変動による、銅・アルミ等の非鉄金属やポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNG価格の急激な変動

・市況を反映した地金価格の製品販売価格への転嫁

・先物取引を利用したヘッジ

・生産活動におけるコスト低減や省エネ化

・複数購買化による価格変動リスクの分散

為替・金利・株価変動

・輸出入等の国外取引、外貨建て債権・債務の円換算金額の変動

・在外連結子会社等の現地通貨建の個別財務諸表の円換算金額の変動(米ドルに対し1円円高につき年間で約3~4億円の減益を予想)

・金利上昇による資金調達コストの増加

(当連結会計年度末の有利子負債残高は2,906億円)

・年金資産の時価減少による、会社からの追加的な資金拠出の発生と退職給付費用の増加

・先物為替予約等の活用

・外貨建て取引額のバランス化

・長期固定金利を中心とした資金調達により、金利上昇による資金調達コストの増加を抑制

・キャッシュマネジメントシステム(CMS)を通じた資金効率改善や、財務体質の改善方針のもと、有利子負債を削減

・運用リスク低減を考慮した運用資産のポートフォリオの構築

資金調達

・金融環境悪化により、資金調達困難に陥る可能性と資金調達条件の悪化

・当社の財務状況悪化に伴う与信力低下により、資金調達に制約が発生する可能性と資金調達条件の悪化

・多様な資金調達手段の確保と、返済時期の分散化

・コミットメントラインの設定と一定水準の手元資金の確保

・資金調達コスト低減とのバランスをとりつつ長期借入割合を増加

・財務体質の改善

与信管理

・取引先の経営破綻に伴い売掛債権が回収困難となることによる貸倒損失の発生

・取引先情報や回収遅延債権に関する定期的なモニタリングの実施

・担保設定等による債権保全

リスク項目

リスクの内容

主要な取り組み

税務コンプライアンス

・各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制などによる税金コスト発生

・各国の税務当局との見解の相違等による追加の税金コストの発生

・税務に関する基本方針を定めることによる税務コンプライアンスに対する意識向上

・各国における税法の遵守や税制や税務行政の変更への対応策の実行

(注)当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟や、自動車用部品カルテルに関して米国の一部の州の司法当局から提起された訴訟などにおいて、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関して、自動車メーカーなどの顧客から現在請求されているものも含め、当社または当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。

2 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

当社グループの業績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 (1) 新型コロナウイルスの影響

当社は、新型コロナウイルスの感染拡大局面において、人の安全と健康の確保を最優先に事業継続を図る観点から、当社グループの国内外の拠点・各関係会社に対して感染拡大防止のための対策、感染者発生時の対応等の周知徹底を図り、新型コロナウイルスに対する必要な対応体制を整備しております。

しかし当社グループの中には、関係会社やパートナー(仕入先)の所在する国・地域における活動規制や顧客の生産活動の低下等によって一定の影響を受けている拠点・関係会社もあります。

現時点では、この感染拡大に収束の見込みは立っておらず、今後の事態の展開によっては、当社グループ全体の事業活動や財務状況に大きな影響を及ぼす可能性がありますが、当社グループでは緊急対応体制を立ち上げており、環境の変化や当社グループへの影響を見極めながら、必要な対応策を迅速かつ柔軟に講じてまいります。

 (2) 原料及び燃料価格の変動

当社グループの主要原料の一つである銅・アルミ等の非鉄金属の価格は、ロンドン金属取引所の市況価格に連動しており、需給関係や投機的取引、世界情勢等により変動します。製品販売価格は、基本的には「地金価格+加工賃相当」となっており、地金価格は顧客とあらかじめ取り決めたルールに従い、市況を反映して変動することから、相場が変動した場合でも概ね転嫁できると考えております。また、先物取引を利用したヘッジ等も実施し、価格変動による影響を最小限にするよう努めておりますが、市況価格が急激に変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、ポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNGについても、世界情勢や市場の動向により予想外の価格変動が起こる可能性があり、製品の売値への転嫁が遅れ、あるいは滞った場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (3) 原料の調達リスク

当社グループは、原材料の調達において事業継続計画(BCP)を作成して複数購買や在庫数量の適正化等を推進しており、自然災害や事故等による供給不安に対して、被害を最小化し迅速な事業復旧が図れるよう日頃から活動しております。

しかし、一部の原材料については特定の購入先に供給を依存せざるを得ないものもあり、その購入先が供給遅延、供給不足、あるいは製造の終了等により当社グループとの購入契約上の義務を果たせなくなった場合、当社グループは原材料を市場又は他の購入先から調達しなければなりませんが、有利な価格で調達できる保証はなく、また、これにより当社製品の出荷を予定通り行うことができなくなる可能性があります。

 (4) 為替変動

当社グループは、連結財務諸表作成にあたって、在外連結子会社の現地通貨建の財務諸表を円換算して取り込んでおります。そのため、為替レートが変動した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、当社グループの調達及び販売活動は、米ドルを始め、人民元やブラジルレアル、タイバーツなど様々な通貨で行われております。輸出入取引金額の範囲内において為替予約等を行い、為替相場の変動による影響を最小限に抑えるよう努めておりますが、すべての変動リスクを回避することはできず、特にヘッジ手段が限られる新興国通貨の円に対する急激な為替変動が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社グループにおいては、米ドルに対し1円円高につき年間で約3~4億円の減益が予想されます。

 (5) 金利の上昇リスク

当社グループの借入金、社債、コマーシャル・ペーパーの残高は、当連結会計年度末現在において2,511億円であります。財務体質改善の方針のもと、有利子負債の削減に取り組む一方、固定金利での長期借入等により金利変動リスクに対する対応策をとっておりますが、短期借入金利が上昇した場合、支払利息が増加し、当社グループの経営成績が悪化する可能性があります。

 (6) 製品の欠陥

 当社グループは、国内外の各種規格・基準及び永年の経験に培われた品質管理基準に従って各種製品の製造、サービスの提供を行っております。しかし、そのすべてについて欠陥が無く、将来に予期せぬ損失補償が発生しないという保証はありません。とりわけ、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等に関連する製品については、欠陥の内容によっては多額の追加コストが発生する可能性があります。

上記のリスクに対応するため、当社グループは、製造物賠償責任保険に加入して損害賠償請求に備えているほか、一段上の品質の実現を目指し、「品質強化プロジェクト」と「RFDプロジェクト」(RFD=Risk Free Design)の2つのプロジェクトを推進し、品質の改善と未然防止設計、問題解決力の向上に努めております。しかしながら、保険の範囲を超える大規模な損失補償や損害賠償請求につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行われており、当社及び当社連結子会社が部品の販売先である㈱東海理化電機製作所から費用の一部の分担に関して協力を要請され、交渉を行ってまいりました。

しかし、合意には至らず、米国において、同社の子会社から当社の連結子会社に対して損害賠償請求訴訟が提起されております。当該部品は同国以外へも納入されているため、その他の国においても順次法的手続きが取られる可能性があります。

当社としては、裁判等において、当社グループの見解の正当性を明らかにする所存であり、また、合理的に見積りが可能な費用負担見込み額についてはすでに引当処理を行っておりますが、裁判等の結果によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、2019年12月に上記米国裁判所の勧めにより、和解交渉を再開いたしました。

また、上記とは別に、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行われており、当社及び当社連結子会社は部品の販売先と費用負担に係る協議を開始しております。

 (7) 資産の減損

当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。また、保有する投資有価証券の評価基準及び評価方法として、時価のあるものは期末の時価を適用し、時価のないものについては発行会社の財務状況や今後の見通しを総合的に勘案し、減損の必要性を判定しております。

市況や事業環境の悪化によって、当社グループが保有する資産の市場価格が著しく低下する場合や、資産の収益性が低下する場合には、当該資産について減損損失が発生する可能性があります。

 (8) 税務に関わるリスク

当社グループでは、国内外で事業展開する上で、各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制などの国際税務リスクについて細心の注意を払っております。また、税務に関する基本方針を定め、税務コンプライアンスに対する役職員の意識向上に努めておりますが、税務当局との見解の相違等により、追加の税金コストが生じる可能性があります。

 (9) 知的財産に関するリスク

当社グループでは、知的財産リスクを、権利侵害リスク・技術流出リスク・契約リスク・模倣品リスクの4つに分類し、継続的にリスク対応を喚起しております。

例えば権利侵害リスクについては、当社グループが事業活動を行うにあたり、第三者の権利を侵害しないようあらかじめ十分な調査を行い、必要に応じて実施許諾を受ける等の措置を講じており、技術流出リスクについては、開発現場、生産現場の技術秘匿や、タイムスタンプシステムを導入した情報保全強化等の対策を行っております。また、国内外のグループ会社への教育・研修の実施、知的財産リスク低減の取組みについての情報展開など、法令を遵守する体制の整備にも努めております。

しかし、第三者から知的財産に関する権利を侵害したとして訴訟を提起された場合、あるいは第三者から当社グループの権利を侵害された場合には、第三者との間にそれらの権利に関する交渉や係争が生じます。知財係争では、製造・販売等の差し止めや多額の損害賠償金・和解金が発生することがあり、それらの差し止めや支払義務が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、当社グループの技術が第三者に流出し、製品やソフトウエアが模倣された場合には、企業競争力が低下する可能性があります。

 (10) 環境保全に関するリスク

当社グループには、製造工程において大気・水質・土壌汚染等の原因となりうる物質を使用している事業所、子会社があります。これらの物質の管理には万全の注意を払い,万が一外部に漏洩した場合においてもその拡大を最小限に抑えるための対策を講じておりますが、それにも関わらず環境保全上の問題が発生した場合や、環境関連法令の改正等により新たな設備投資や対策費用が必要となった場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があるほか、土地の使用・処分等に制限が生じるリスクがあります。

また、当社グループでは過去の製造状況等に伴う土壌汚染や、アスベスト・PCB等の有害物質の処理について、引当金を計上して適切に管理を行っておりますが、関連法規制の強化等によって追加の対策費用が発生する可能性があります。

 (11) 海外での活動

当社グループの生産及び販売活動は、米国、ヨーロッパ、アジア及び南米等でも行われており、当社の各部門が海外関係会社を所管するとともに、各本部部門が事業横断的に統制しております。当社ではこれまでも国内外の関係会社も含めたリスクアンケートや意識調査を実施し、リスク低減活動を行ってまいりましたが、これをさらに拡充してリスク管理の強化を図ります。

しかしながら、海外市場では予期しない法律または規制の変更や労働争議、感染症流行等の各種リスクが存在し、それらは当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。特に、重要な製造拠点を有する新興国での投資や為替、金融、輸出入、環境等に関わる法制や諸規程の変更、社会インフラの脆弱さ等の要因により、事業運営に支障をきたす可能性があります。

これらに加え、当社グループの事業活動に関連する国、地域におけるナショナリズムやポピュリズムの台頭、国際関係の緊張の高まり、紛争・政情不安、金融システム不安等により、治安・安全面のみならず、当社のサプライチェーンへの影響を通じ、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 (12) 法令違反等

当社は毎年定期的にコンプライアンス自主点検を行うとともに、国内外でコンプライアンスセミナーを開催し、競争法規制や贈収賄防止の観点からも社内教育を行うなど、コンプライアンス体制の構築及び維持に努めております。その一方で、当社グループは、国内外で事業展開する上で規制当局から様々な法規制を受けており、規制強化や法令解釈の厳格化により、事業制限や費用の増加等の可能性があります。また、法令違反等の事象が生じた場合には、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等により、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、電力ケーブルカルテルに関し、当社の持分法適用の関連会社である㈱ビスキャスに対しブラジル当局による調査が行われておりましたが、2020年4月15日に当局より課徴金の賦課決定が下され、同社ではこの決定を受容することといたしました。

加えて、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟や、自動車用部品カルテルに関して米国の一部の州の司法当局から提起された州法違反に基づく訴訟などにおいて、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関して、自動車メーカーなどの顧客から現在請求されているものも含め、当社または当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。

 (13) 工事の採算悪化

当社グループは、国内外において公共性の高い電力事業に携わっているため、電力会社の設備投資の減少に伴う著しい市場の縮小は当社の受注額の減少を招きます。

また、当社グループは個別工事において厳正な原価管理を行っておりますが、競合他社との受注競争が激化した場合や、工事途中での設計変更、建設資材及び労務費の高騰、海底ケーブル敷設工事においては台風等天候の影響による追加費用の発生等、想定外の原価発生により工事原価が上昇した場合には、事業の収益性が低下する可能性があります。

加えて、品質管理には万全を期しているものの、万が一重大な瑕疵や事故が発生し、またそれに伴う工期遅れが生じた場合、その修復費用や損害賠償金の支払、長期間に渡る瑕疵補修保証の延長等が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

また、海外工事案件については物品の一部及び施工の多くの部分を現地調達する必要があるため、当該国における法規制の変更や施工業者の状況の変化、政情不安、災害、疫病の発生、為替レートの変動等、国内事業と比較して多くのリスクを抱えております。これらのリスクが顕在化した結果、工期遅れによる遅延損害金の支払、外貨契約の円換算収支の悪化等、採算が大きく悪化する可能性があります。

 (14) 情報セキュリティに関するリスク

当社グループは、業務遂行にあたって様々な機密情報や個人情報を保有し、また情報システムを構築・保有し運用しております。情報セキュリティに関するリスクに対しては、情報セキュリティ基本方針のもと、組織的・人的対策やネットワークセキュリティ強化等の技術的対策により、情報資産の保護に努めておりますが、サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等により情報が流出しそれが不正に使用された場合、あるいはシステム障害が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (15) 自然災害等の影響

当社はISO22301による事業継続マネジメント(BCM)を促進しており、事業継続計画(BCP)の策定、安否確認システムによる役職員の安全確保に取り組んでおります。

一方、当社グループは、国内外に、調達・製造・物流・販売・研究開発拠点等を有しております。耐震性と安定した通信環境が確保された施設にデータセンタを設置するなど、有事に備えた対策を講じておりますが、大規模な地震や津波、火災、台風、洪水等の災害(気候変動によって発生するものも含む)や、感染症大流行、戦争、テロ行為等によりサプライチェーンが寸断された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

2 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

当社グループの業績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 (1) 知的財産権、その他第三者の権利侵害

当社グループでは、製品やソフトウェア等の開発、製造、使用及び販売、その他の事業活動によって、第三者の知的財産権、その他の権利を侵害しないよう、あらかじめ調査を行い、必要に応じて実施許諾を受ける等の措置を講じております。しかし、第三者から知的財産権、その他の権利を侵害したとして訴訟を提起された場合、あるいは第三者から当社グループの知的財産権、その他の権利を侵害された場合には、第三者との間にそれらの権利に関する交渉や係争が生じます。知財係争では、製造・販売等の差し止めや多額の損害賠償金や和解金が発生することがあり、それらの差し止めや支払義務が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、秘密情報の管理体制を整備しているものの、当社グループの製造技術(ノウハウ)が第三者に漏洩した場合には、企業競争力が低下する可能性があります。

 (2) 製品の欠陥

当社グループは、国内外の各種規格・基準及び永年の経験に培われた品質管理基準に従って各種製品の製造、サービスの提供を行っております。しかし、その全てについて欠陥が無く、将来に予期せぬ損失補償が発生しないという保証はありません。とりわけ、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等に関連する製品については、欠陥の内容によっては多額の追加コストが発生する可能性があります。大規模な損失補償や製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行われており、当社及び当社連結子会社が部品の販売先である㈱東海理化電機製作所から費用の一部の分担に関して協力を要請され、交渉を行ってまいりました。

しかし、合意には至らず、米国において、同社の子会社から当社の連結子会社に対して損害賠償請求訴訟が提起
されております。当該部品は同国以外へも納入されているため、その他の国においても順次法的手続きが取られる
可能性があります。

当社としては、裁判等において、当社グループの見解の正当性を明らかにする所存であり、また、合理的に見積りが可能な費用負担見込み額についてはすでに引当処理を行っておりますが、裁判等の結果によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、上記とは別に、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行われており、当社及び当社連結子会社が部品の販売先から費用の負担を求められ、交渉を行っております。

 (3) 原料及び燃料価格の変動

当社グループの主要原料の一つである銅・アルミ等の非鉄金属の価格は、ロンドン金属取引所の市況価格に連動しており、需給関係や投機的取引、世界情勢等により変動します。当社グループは先物取引を利用したヘッジ等により価格変動による影響を最小限にするよう努めておりますが、市況価格が急激に変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、ポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNGについても、世界情勢や市場の動向により予想外の価格変動が起こる可能性があり、製品の売値への転嫁が遅れあるいは滞った場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (4) 調達リスク

当社グループは、原材料や副資材の調達において事業継続計画を作成して複数購買や在庫数量の適正化等を推進しており、自然災害や事故等による供給不安に対して、被害を最小化し迅速な事業復旧が図れるよう日頃から活動しております。ただし、供給不足が長期化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (5) 為替変動

当社グループは、連結財務諸表作成にあたって、在外連結子会社の現地通貨建の財務諸表を円換算して取り込んでおります。そのため、為替レートが変動した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、当社グループは、調達及び販売活動を様々な通貨で行っております。輸出入取引金額の範囲内において為替予約等を行い、為替相場の変動による影響を最小限に抑えるよう努めておりますが、すべての変動リスクを回避することはできないため、為替変動が生じた場合には当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (6) 金利の上昇リスク

当社グループでは、有利子負債削減による財務体質の強化に努める一方、固定金利での長期借入等により金利変動リスクに対する対応策をとっておりますが、短期借入金利が上昇した場合、支払利息が増加し、当社グループの経営成績が悪化する可能性があります。

 (7) 格付け低下

当社グループの今後の業績によっては、格付機関から付与されている当社の長期債務格付け及びコマーシャル・ペーパー等の格付けが低下し、資金の調達条件が悪くなり、支払利息が増加する可能性があります。

 (8) 資産の減損

市況や事業環境の悪化によって、当社グループが保有する資産の市場価格が著しく低下する場合や、資産の収益性が低下する場合には、当該資産について減損損失が発生する可能性があります。

 (9) 税務に関わるリスク

当社グループは、国内外で事業展開する上で、各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制などの国際税務リスクについて細心の注意を払っておりますが、税務当局との見解の相違等により、追加の税金コストが生じる可能性があります。

 (10) 事業用地の土壌汚染

当社グループが所有する土地について、「土壌汚染対策法」により、有害物質による土壌汚染の状況の調査・報告や、汚染の除去等の措置を命ぜられることがあります。これら措置に要する費用の発生のほか、当社グループにおける土地の使用・処分等に制限が生じるリスクがあります。

 (11) 海外での活動

当社グループの生産及び販売活動は、米国やヨーロッパ、ならびにアジアや南米等の新興市場でも行われております。これらの海外市場では予期しない法律または規制の変更や労働争議発生及び突発的な伝染病の流行などの各種リスクが内在しており、それらは当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

特に、中国においては、当社は広州・上海及び天津地区を中心に多数の進出拠点を有しております。中国国内での投資や為替、金融、輸出入に関わる法制や諸規程の変更、電力供給の停止等の回避不能な事象の発生により事業運営に支障をきたす可能性があります。

これらに加えて、当社グループの事業活動に関連する国、地域における国際関係の緊張の高まり、紛争・政情不安、金融システム不安等により、治安・安全面のみならず、生産・販売活動等への影響を通じ、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 (12) 法令違反等

当社グループは、国内外で事業展開する上で、規制当局から様々な法規制を受けております。法規制の強化や法令解釈の厳格化があった場合には、事業の制限や費用の増加等の可能性があります。また、法令違反等の事象が生じた場合には、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等により、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、電力ケーブルカルテルに関し、当社の持分法適用の関連会社である㈱ビスキャスに対しブラジル当局による調査が行われております。

加えて、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める集団訴訟や、自動車用部品カルテルに関して米国の一部の州の司法当局から提起された州法違反に基づく訴訟などにおいて、当社や当社連結子会社がその被告となっております。このほか、自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関して、自動車メーカーなどの顧客から現在請求されているものも含め、当社または当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。

 (13) 情報セキュリティに関するリスク

当社グループは、業務遂行にあたって様々な機密情報や個人情報を保有し、また情報システムを構築・保有し運用しております。情報セキュリティに関するリスクに対しては、情報セキュリティ基本方針のもと、組織的・人的対策やネットワークセキュリティ強化等の技術的対策により、情報資産の保護に努めておりますが、サイバー攻撃や不正アクセス等の外的要因や人為的要因等により情報が流出しそれが不正に使用された場合、またはシステム障害が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (14) 自然災害等の影響

当社グループは、国内外に、調達、製造、物流、販売、研究開発拠点等を有しております。大規模な地震や津波、火災、台風、洪水等の災害(気候変動によって発生するものも含む)や新型インフルエンザ等の感染症の発生、戦争、テロ行為等が起こった場合、直接的損害のほか、サプライチェーンを通じた間接的な損害により、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
 

2 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

当社グループの業績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 (1) 知的財産権、その他第三者の権利侵害

当社グループでは、製品やソフトウェア等の開発、製造、使用及び販売、その他の事業活動によって、第三者の知的財産権、その他の権利を侵害しないよう、あらかじめ調査を行い、必要に応じて実施許諾を受ける等の措置を講じております。しかし、第三者から知的財産権、その他の権利を侵害したとして訴訟を提起された場合、あるいは、第三者から当社グループの知的財産権、その他の権利を侵害された場合には、第三者との間にそれらの権利に関する交渉や係争が生じます。知財係争では、製造・販売等の差し止めや多額の損害賠償金や和解金が発生することがあり、当社グループにそれら差し止めや支払義務が生じた場合には、業績や財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。また、体制を整備しているものの、当社グループの製造技術(ノウハウ)が第三者に漏洩した場合には、企業競争力が低下する可能性があります。

 (2) 製品の欠陥

当社グループは、国内外の各種規格・基準及び永年の経験に培われた品質管理基準に従って各種製品の製造、サービスの提供を行っております。しかし、その全てについて欠陥が無く、将来に予期せぬ損失補償が発生しないという保証はありません。とりわけ、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等に関連する製品については、欠陥の内容によっては多額の追加コストが発生する可能性があります。大規模な損失補償や製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの業績と財務状況に影響が及ぶ可能性があります。

なお、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行われており、当社及び当社連結子会社が部品の販売先である株式会社東海理化電機製作所から費用の一部の分担に関して協力を要請され、交渉を行ってまいりました。

しかし、合意には至らず、米国において、同社の子会社から当社の連結子会社に対して損害賠償請求訴訟が提起されております。当該部品は同国以外へも納入されているため、その他の国においても順次法的手続きが取られる可能性があります。

当社としては、裁判等において、当社グループの見解の正当性を明らかにする所存であり、また、合理的に見積りが可能な費用負担見込み額についてはすでに引当処理を行っておりますが、裁判等の結果によっては、当社グループの業績と財務状況に影響が及ぶ可能性があります。

また、上記とは別に、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行われており、当社及び当社連結子会社が部品の販売先から費用の負担を求められております。

 (3) 原料及び燃料価格の変動

当社グループの主要原料である銅・アルミ等の非鉄金属、ポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNGは、世界情勢や市場の動向で予想外の価格変動を起こす可能性があり、この場合には一部の製品の売値への転嫁が遅れあるいは滞ることが想定され、当社グループの業績と財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。

 (4) 為替変動

当社グループは、調達及び販売活動を様々な通貨で行っており、為替相場の変動による影響を最小限に抑えるよう努めておりますが、急激な為替変動が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 (5) 金利の上昇リスク

金利が上昇した場合は、支払利息が増加し、当社グループの業績が悪化する可能性があります。

 (6) 格付け低下

当社グループの今後の業績によっては、格付機関から付与されている当社の長期債務格付け及びコマーシャル・ペーパー等の格付けが低下し、資金の調達条件が悪くなり、支払利息が増加する可能性があります。

 (7) 資産の減損

市況や事業環境の悪化によって、当社グループが保有する資産の市場価格が著しく低下する場合や、資産の収益性が低下する場合には、当該資産について減損損失が発生する可能性があります。

 (8) 税務に関わるリスク

当社グループは、国内外で事業展開する上で、各国の国内及び国際間取引に係る租税制度の変更や税務当局との見解の相違等により税金コストが変動するリスクを有しており、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 (9) 事業用地の土壌汚染

当社グループが所有する土地について、「土壌汚染対策法」により、有害物質による土壌汚染の状況の調査・報告や、汚染の除去等の措置を命ぜられることがあります。これら措置に要する費用の発生のほか、当社グループにおける土地の使用・処分等に制限が生じるリスクがあります。

 (10) 海外での活動

当社グループの生産及び販売活動は、米国やヨーロッパ、ならびにアジアや南米の発展途上市場や新興市場等の日本国外でも行われております。これらの海外市場では予期しない法律または規制の変更や労働争議発生及び突発的な伝染病の流行などの各種リスクが内在しており、それらは当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

特に、中国においては、当社は広州・上海及び北京・天津地区を中心に多数の進出拠点を有しております。中国国内での投資や為替、金融、輸出入に関わる法制や諸規定の変更、電力供給の停止、疫病の流行等の回避不能な事象の発生により事業運営に支障をきたす可能性があります。例えば、人民元のレート調整などが発生した場合、当初の事業計画から大きく逸脱する可能性があります。また、中国企業向けの売掛金回収期間は比較的長く、現地子会社のキャッシュ・フローに影響を与える可能性もあります。

これらに加えて、当社グループの事業活動に関連する国、地域における国際関係の緊張の高まり、紛争・政情不安、金融システム不安等により、治安・安全面のみならず、生産・販売活動等への影響を通じ、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 (11) 法令違反等

当社グループは、国内外で事業展開する上で、規制当局から様々な法規制を受けております。法規制の強化や法令解釈の厳格化があった場合には、事業の制限や費用の増加等の可能性があります。また、法令違反等の事象が生じた場合には、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等により、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

なお、当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、電力ケーブルカルテルに関し、当社の持分法適用の関連会社である㈱ビスキャスに対しブラジル当局による調査が行われております。

加えて、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める複数の集団訴訟や、自動車用部品カルテルに関して米国の一部の州の司法当局から提起された州法違反に基づく訴訟などにおいて、当社や当社子会社がその被告となっております。このほか、自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関して、自動車メーカーなどの顧客から現在請求されているものも含め、当社または当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。

なお、上記集団訴訟について、当社及び当社連結子会社は、2017年12月に、同訴訟の原告の一部である直接購入者原告との間で、和解金を支払うことで合意いたしました。

 (12) 自然災害等の影響

当社グループは、国内外に、調達、製造、物流、販売、研究開発拠点等を有しております。大規模な地震や津波、火災、台風、洪水等の災害(気候変動によって発生するものも含む)や新型インフルエンザ等の感染症の発生、戦争、テロ行為、サイバー攻撃等が起こった場合、直接的損害のほか、サプライチェーンを通じた間接的な損害により、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。
 

4 【事業等のリスク】

 当社グループの経営成績は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

 当社グループの業績、株価および財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

1)知的財産権、その他第三者の権利侵害

 当社グループでは、製品やソフトウェア等の開発、製造、使用および販売、その他の事業活動によって、第三者の知的財産権、その他の権利を侵害しないよう、あらかじめ調査を行ない、必要に応じて実施許諾を受ける等の措置を講じております。しかし、第三者から知的財産権、その他の権利を侵害したとして訴訟を提起された場合、あるいは、第三者から当社グループの知的財産権、その他の権利を侵害された場合には、第三者との間にそれらの権利に関する交渉や係争が生じます。知財係争では、製造・販売等の差し止めや多額の損害賠償金や和解金が発生することがあり、当社グループにそれら差し止めや支払義務が生じた場合には、業績や財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。また、体制を整備しているものの、当社グループの製造技術(ノウハウ)が第三者に漏洩した場合には、企業競争力が低下する可能性があります。

2)製品の欠陥

 当社グループは、国内外の各種規格・基準及び永年の経験に培われた品質管理基準に従って各種製品の製造、サービスの提供を行なっております。しかし、その全てについて欠陥が無く、将来に予期せぬ損失補償が発生しないという保証はありません。とりわけ、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等に関連する製品については、欠陥の内容によっては多額の追加コストが発生する可能性があります。大規模な損失補償や製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの業績と財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。

 なお、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行なわれており、当社および当社連結子会社が部品の販売先から費用の一部の分担に関して協力を要請され、交渉を行なっております。

3)原料及び燃料価格の変動

 当社グループの主要原料である銅・アルミ等の非鉄金属、ポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNGは、世界情勢や市場の動向で予想外の価格変動を起こす可能性があり、この場合には一部の製品の売値への転嫁が遅れあるいは滞ることが想定され、当社グループの業績と財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。

4)為替変動

 当社グループは、調達および販売活動を様々な通貨で行なっており、為替相場の変動による影響を最小限に抑えるよう努めておりますが、急激な為替変動が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

5)金利の上昇リスク

 金利が上昇した場合は、支払利息が増加し、当社グループの業績が悪化する可能性があります。

6)格付け低下

 当社グループの今後の業績によっては、格付機関から付与されている当社の長期債務格付け及びコマーシャル・ペーパー等の格付けが低下し、資金の調達条件が悪くなり、支払利息が増加する可能性があります。

7)資産の減損

 市況や事業環境の悪化によって、当社グループが保有する資産の市場価格が著しく低下する場合や、資産の収益性が低下する場合には、当該資産について減損損失が発生する可能性があります。

8)税務に関わるリスク

 当社グループは、国内外で事業展開する上で、各国の国内および国際間取引に係る租税制度の変更や税務当局との見解の相違等により税金コストが変動するリスクを有しており、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

9)事業用地の土壌汚染

 当社グループが所有する土地について、「土壌汚染対策法」により、有害物質による土壌汚染の状況の調査・報告や、汚染の除去等の措置を命ぜられることがあります。これら措置に要する費用の発生のほか、当社グループにおける土地の使用・処分等に制限が生じるリスクがあります。

10)海外での活動

 当社グループの生産および販売活動は、米国やヨーロッパ、ならびにアジアや南米の発展途上市場や新興市場等の日本国外でも行なわれております。これらの海外市場では予期しない法律または規制の変更や労働争議発生及び突発的な伝染病の流行などの各種リスクが内在しており、それらは当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 特に、中国においては、当社は広州・上海及び北京・天津地区を中心に多数の進出拠点を有しております。中国国内での投資や為替、金融、輸出入に関わる法制や諸規定の変更、電力供給の停止、疫病の流行等の回避不能な事象の発生により事業運営に支障をきたす可能性があります。例えば、人民元のレート調整などが発生した場合、当初の事業計画から大きく逸脱する可能性があります。また、中国企業向けの売掛金回収期間は比較的長く、現地子会社のキャッシュ・フローに影響を与える可能性もあります。

 これらに加えて、当社グループの事業活動に関連する国、地域における国際関係の緊張の高まり、紛争・政情不安、金融システム不安等により、治安・安全面のみならず、生産・販売活動等への影響を通じ、当社グループの業績および財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

11)法令違反等

 当社グループは、国内外で事業展開する上で、規制当局から様々な法規制を受けております。法規制の強化や法令解釈の厳格化があった場合には、事業の制限や費用の増加等の可能性があります。また、法令違反等の事象が生じた場合には、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等により、当社グループの業績および財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 なお、当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、電力ケーブルカルテルに関し、当社の持分法適用の関連会社である㈱ビスキャスに対しブラジル当局による調査が行なわれております。

 加えて、米国での一連の自動車用部品カルテルによる損害の賠償を求める複数の集団訴訟や、自動車用部品カルテルに関して米国の一部の州の司法当局から提起された州法違反に基づく訴訟などにおいて、当社や当社子会社がその被告となっております。このほか、自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関して、自動車メーカーなどの顧客から現在請求されているものも含め、当社または当社関係会社が民事賠償金を支払う可能性があります。

12)自然災害等の影響

 当社グループは、国内外に、調達、製造、物流、販売、研究開発拠点等を有しております。大規模な地震や津波、火災、台風、洪水等の災害(気候変動によって発生するものも含む)や新型インフルエンザ等の感染症の発生、戦争、テロ行為、サイバー攻撃等が起こった場合、直接的損害のほか、サプライチェーンを通じた間接的な損害により、当社グループの業績および財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

4 【事業等のリスク】

 当社グループの経営成績は、当社グループが製品販売・サービス提供をしている様々な市場における経済状況の影響を受けます。

 当社グループの業績、株価および財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

1)知的財産権、その他第三者の権利侵害

 当社グループでは、製品やソフトウェア等の開発、製造、使用および販売、その他の事業活動によって、第三者の知的財産権、その他の権利を侵害しないよう、あらかじめ調査を行い、必要に応じて実施許諾を受ける等の措置を講じております。しかし、第三者から知的財産権、その他の権利を侵害したとして訴訟を提起された場合、あるいは、第三者から当社グループの知的財産権、その他の権利を侵害された場合には、第三者との間にそれらの権利に関する交渉や係争が生じます。知財係争では、製造・販売等の差し止めや多額の損害賠償金や和解金が発生することがあり、当社グループにそれら差し止めや支払義務が生じた場合には、業績や財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。また、体制を整備しているものの、当社グループの製造技術(ノウハウ)が第三者に漏洩した場合には、企業競争力が低下する可能性があります。

2)製品の欠陥

 当社グループは、国内外の各種規格・基準及び永年の経験に培われた品質管理基準に従って各種製品の製造、サービスの提供を行っています。しかし、その全てについて欠陥が無く、将来に予期せぬ損失補償が発生しないという保証はありません。とりわけ、電力ケーブル、通信ケーブル、自動車用部品等に関連する製品については、欠陥の内容によっては多額の追加コストが発生する可能性があります。大規模な損失補償や製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの業績と財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。

 なお、当社連結子会社が製造した自動車用部品に関連し、当該部品を組み込んだ自動車について市場回収措置(リコール)が行われており、当社および当社連結子会社が部品の販売先から費用の一部の分担に関して協力を要請され、交渉を行っております。

3)原料及び燃料価格の変動

 当社グループの主要原料である銅・アルミ等の非鉄金属、ポリエチレン等合成樹脂及び燃料である重油やLPG、LNGは、世界情勢や市場の動向で予想外の価格変動を起こす可能性があり、この場合には一部の製品の売値への転嫁が遅れ或いは滞ることが想定され、当社グループの業績と財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。

4)為替変動

 当社グループは、調達および販売活動を様々な通貨で行なっており、為替相場の変動による影響を最小限に抑えるよう努めておりますが、急激な為替変動が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

5)金利の上昇リスク

 金利が上昇した場合は、支払利息が増加し、当社グループの業績が悪化する可能性があります。

6)格付け低下

 当社グループの今後の業績によっては、格付機関から付与されている当社の長期債務格付け及びコマーシャル・ペーパー等の格付けが低下し、資金の調達条件が悪くなり、支払利息が増加する可能性があります。

7)資産の減損

 市況や事業環境の悪化によって、当社グループが保有する資産の市場価格が著しく低下する場合や、資産の収益性が低下する場合には、当該資産について減損損失が発生する可能性があります。

8)税務に関わるリスク

 当社グループは、国内外で事業展開する上で、各国の国内および国際間取引に係る租税制度の変更や税務当局との見解の相違等により税金コストが変動するリスクを有しており、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

9)事業用地の土壌汚染

 当社グループが所有する土地について、「土壌汚染対策法」により、有害物質による土壌汚染の状況の調査・報告や、汚染の除去等の措置を命ぜられることがあります。これら措置に要する費用の発生のほか、当社グループにおける土地の使用・処分等に制限が生じるリスクがあります。

10)海外での活動

 当社グループの生産および販売活動は、米国やヨーロッパ、ならびにアジアや南米の発展途上市場や新興市場等の日本国外でも行われております。これらの海外市場では予期しない法律または規制の変更や労働争議発生及び突発的な伝染病の流行などの各種リスクが内在しており、それらは当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

 特に、中国においては、当社は広州・上海及び北京・天津地区を中心に多数の進出拠点を有しております。中国国内での投資や為替、金融、輸出入に関わる法制や諸規定の変更、電力供給の停止、疫病の流行等の回避不能な事象の発生により事業運営に支障をきたす可能性があります。例えば、人民元のレート調整などが発生した場合、当初の事業計画から大きく逸脱する可能性があります。また、中国企業向けの売掛金回収期間は比較的長く、現地子会社のキャッシュ・フローに影響を与える可能性もあります。

 これらに加えて、当社グループの事業活動に関連する国、地域における国際関係の緊張の高まり、紛争・政情不安、金融システム不安等により、治安・安全面のみならず、生産・販売活動等への影響を通じ、当社グループの業績および財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

11)法令違反等

 当社グループは、国内外で事業展開する上で、規制当局から様々な法規制を受けております。法規制の強化や法令解釈の厳格化があった場合には、事業の制限や費用の増加等の可能性があります。また、法令違反等の事象が生じた場合には、各規制当局からの処分・制裁、取引先等関係者からの損害賠償請求、社会的評価の悪化等により、当社グループの業績および財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 なお、当社は、自動車用部品カルテルに関し、ブラジル競争法当局の調査を受けております。また、米国およびカナダでの一連の自動車部品カルテルによる損害の賠償を求める複数の集団訴訟や、自動車用部品カルテルに関して米国の一部の州の司法当局から提起された州法違反に基づく訴訟などにおいて、当社や当社子会社がその被告となっております。

 また、上記の自動車用部品カルテルを含む過去の競争法違反行為に関して、自動車メーカーを含む一部の顧客などから、損害の賠償を求められております。

 上記のほか、電力ケーブルカルテルに関し、当社の持分法適用の関連会社である㈱ビスキャスに対しブラジル当局による調査が行なわれております。

12)自然災害等の影響

 当社グループは、国内外に、調達、製造、物流、販売、研究開発拠点等を有しております。大規模な地震や津波、火災、台風、洪水等の災害(気候変動によって発生するものも含む)や新型インフルエンザ等の感染症の発生、戦争、テロ行為、コンピューターウイルスによる攻撃等が起こった場合、直接的損害のほか、サプライチェーンを通じた間接的な損害により、当社グループの業績および財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。

古河電気工業の企業分析に戻る