前工程

ウェーハテスト

ウェーハテストの概要
ウェーハテストの概要
ウェーハテスト(wafer test)は「半導体の前工程(ウェハ処理工程)の終盤に、ウェーハ上の個々のデバイスの電気的特性を検査する工程」です。良品・不良品を選別し、不良品を後工程(ダイシング・パッケージング)に進めないことで、無駄なコストを抑えます。

検査には、測定器やテスタ、ウェーハを搬送してデバイス上の決められた位置にコンタクトさせる「ウェーハプローバ」、デバイスとの電気的な接点となる「プローブカード」を組み合わせて使います。

ウェーハテストの仕組み

テスタからのテスト信号を、プローブカードのプローブ針を介してウェーハ上の個々のデバイスに与え、デバイスからの応答信号を戻して、動作を判定します。ウェーハテストは大きく3つの装置・部材で構成されます。

ウェーハテストの仕組み(出典:ARATASを基に筆者作成)
ウェーハテストの仕組み(出典:ARATASを基に筆者作成)
  • テスタ(Tester)

    デバイスにテスト信号を与え、応答信号を測定して、良否を判定する装置。デバイスの種類(ロジック、メモリ、パワー半導体など)に合わせて使い分けられます。

  • ウェーハプローバ(Wafer Prober)

    ウェーハを搬送し、デバイス上の決められた位置にプローブ針をコンタクトさせる装置。ウェーハをステージに載せ、検査するデバイスをプローブ針の位置にミクロン単位で位置合わせします。

  • プローブカード(Probe Card)

    テスタとデバイスの電極パッドを電気的につなぐ、多数のプローブ針をもつ部品。検査するデバイスの電極配置に合わせて作られる消耗品で、プローバに取り付けて使います。

テスタ(Tester)の詳細

テスタの役割
テスタの役割
テスタは、デバイスに電気信号を与え、その応答から良否を判定する役割を担います。
  • テスト信号の印加と測定

    デバイスにテスト信号を与え、出力される応答信号を測定する。電圧・電流・タイミングなどを高精度に測り、規格を満たすかを判定します。

  • デバイスごとの使い分け

    検査するデバイスの種類に合わせて、専用のテスタを使い分ける。ロジック、メモリ、パワー半導体などで、必要な信号や測定項目が異なります。

ウェーハプローバ(Wafer Prober)の詳細

ウェーハプローバの概要(出典:日本マイクロニクスを基に筆者作成)
ウェーハプローバの概要(出典:日本マイクロニクスを基に筆者作成)
ウェーハプローバは「ウェーハを搬送し、検査するデバイスの位置に、正確にプローブ針をコンタクトさせる装置」です。
  • ウェーハの搬送・位置合わせ

    ウェーハをカセットからステージ(チャック)へ搬送し、デバイスの電極パッドとプローブ針を正確に合わせる機能。ステージを水平・上下・回転方向に動かして位置を合わせます。電極パッドの微細化・狭ピッチ化により、高い位置精度が求められます。

  • 温度制御

    ウェーハを載せたステージを加熱・冷却し、実使用に近い高温・低温の条件で検査する機能。温度範囲での動作を保証するために用いられ、特にパワー半導体や車載向けで重要です。

プローブカード(Probe Card)の詳細

プローブカードは、テスタとデバイスの電極パッドを電気的につなぐ部品です。

プローブカードの構造例(出典:日本マイクロニクスを基に筆者作成)
プローブカードの構造例(出典:日本マイクロニクスを基に筆者作成)
  • プローブ針

    デバイスの電極パッドに直接接触し、電気信号を伝える針。電極パッドの微細化・多ピン化に合わせて、針の細さや本数、配置が決まります。

  • デバイス専用の設計

    検査するデバイスの電極配置に合わせて作られる。デバイスの品種ごとに必要で、針の摩耗に伴い交換する消耗品です。

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