後工程

フォトリソグラフィ

フォトリソグラフィ工程の概要
フォトリソグラフィ工程の概要
フォトリソグラフィ(リソグラフィ)は「半導体の前工程(ウェハ処理工程)において、回路パターンをウェーハ上に描き出す工程」です。大きく分けて「レジスト塗布・露光・現像」で構成され、このうち塗布と現像を「コータ/デベロッパ」が、露光を「露光装置」が担います。
  • フォトレジスト塗布

    ウェーハを高速回転させて感光性樹脂(フォトレジスト)をナノメートル単位の均一な薄膜で成膜する。

  • 露光

    フォトマスクを通し、ウェーハに光を照射する。光照射部のみ、フォトレジストの溶解性が変化する。

  • 現像

    露光装置から搬送されたウェハに現像液を供給し、光照射によって化学変化を起こした不要領域を選択的に溶解・除去して回路パターンを形成する。

レジスト塗布から現像までの詳細プロセス

より詳細には、加熱・塗布・洗浄・乾燥など、様々な工程で構成される。

レジスト塗布から現像までの詳細プロセス
レジスト塗布から現像までの詳細プロセス
  • 脱水ベーク

    ウェーハを加熱し、表面の吸着水を除去する。

  • HMDS処理

    HMDS(ヘキサメチルジシラザン)ガス・蒸気を吹き付け、ウェーハ表面を疎水化する。有機物であるフォトレジストが均一に塗布可能となる。

  • レジスト塗布

    ウェーハに液状のフォトレジストを滴下、高速回転させることで均一なレジスト薄膜を形成する(スピンコート)。同時に、外周の不要な膜は側面・裏面洗浄ノズルで除去する。

  • プリベーク(PAB)

    ウェーハを加熱し、レジスト膜内の残存する有機溶媒(ソルベント)を蒸発・除去する。レジスト膜が物理的に安定化、露光時のアウトガスや膜荒れが防止される。

  • 露光

    インライン接続された露光装置に搬送し、フォトマスク越しに光を照射する(KrF, ArF, EUVなど)。露光部はレジスト溶解性が変化し、マスクのパターンを描くことができる。

  • 露光後ベーク(PEB)

    化学増幅型レジストの場合、露光後のウェーハを再加熱する。熱により、レジスト樹脂の反応を熱的に増幅する。

  • 現像

    現像液をウェーハ表面に液盛りし(パドル)、一定時間保持してレジストを除去する。

  • リンス・乾燥

    現像液の反応を止めるため、超純水(DIW)を供給して現像液と溶解生成物を洗い流す。その後、ウェーハを高速回転させて、遠心力で完全に水分を除去し、乾燥させる。

  • ポストベーク

    最終的に加熱し、残留水分やリンス液を完全に蒸発・除去する。同時に、レジスト膜を凝固・熱架橋させ、次工程(ドライエッチングやイオン注入など)に対する物理的・化学的耐性と、基板密着性を高める。

レジストを使ったパターン加工

レジストをマスクとしたパターン加工の概要
レジストをマスクとしたパターン加工の概要
最終的に、フォトマスクと同じパターンを持つレジストをマスクとし、エッチングやイオン注入を行います。これにより、微細な構造・回路を形成することが可能です。
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